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259. 椿

[2023.03.24]

 先日放送されたNHK大河ドラマ「どうする家康」第11話では、女城主である田鶴(たづ)の城(引間(ひくま)城、現在の静岡県浜松市)に家康の軍が侵攻するシーンが登場しました。田鶴は、家康の正室、瀬名(築山殿)の親友です。家康は、瀬名の親友である田鶴の城に攻め入ることにためらいを感じます。瀬名は田鶴に文を送り、徳川方につくよう誘うものの、田鶴は拒否します。ついには家康の軍は引間城を包囲。それに対し、田鶴は抗戦することに。最終的に家康の軍により田鶴は打ち取られてしまいます。
 今回の物語で、田鶴と椿(ツバキ)にまつわるエピソードが登場しました。瀬名と田鶴が共に過ごす回想シーンがあり、その中で、田鶴が瀬名に「椿が好きなのはな、雪の寒さの中であろうと独りぼっちであろうとりんと咲く姿に憧れるからじゃ」「田鶴は、椿のようなおなごになりたい」と語った場面がありました。また、瀬名は田鶴を迎えるために、瀬名の屋敷に椿の木を植えるシーンも出てきました。

 実は、当院にも椿の木があります。先日、花が咲いているのを見つけ、写真撮影をしました。椿の赤い花を見ると、とても癒されるものです。

数日後、椿の木を見たところ、その花はそのまま地面にはかなく落ちていました。つい、戦火に散った、田鶴の生涯を思い出してしまいました。

 なお、「どうする家康」の番組の最後には、ミニコーナー「どうする家康ツアーズ」があります。先日は、浜松市にある「椿姫観音」の紹介がありました。家康が引間城跡の近くにほこらを建て、その周りに瀬名が100株あまりの椿を植え、田鶴の霊を弔ったと伝わっているとのことです1)。今度浜松を訪れる機会があれば、ぜひとも「椿姫観音」に立ち寄り、田鶴さんに敬意を表し、いのりを捧げたいと思っております。

1) NHKウェブサイト「どうする家康ツアーズ」 第11回静岡県浜松市
https://www.nhk.or.jp/ieyasu/kikou/11.html

 

【2023/07/06追記】
先日浜松市を訪れました。その際に「椿姫観音」に立ち寄ることができました。

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