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388. 依存症予防教育アドバイザー養成講座

[2025.09.05]

 先月、「ASK依存症予防教育アドバイザー養成講座」を受講いたしました。
 これは、依存症の啓発活動をおこなっているNPO法人ASK(アスク)が主催するもの。依存症をよく知り回復を実感している「当事者、家族、支援者」が受講の条件の一つとなっており、講座内のすべてのカリキュラムを受講し、途中で提出する課題や最後に行われる試験をもとに審査され、合格と判定されると「ASK認定依存症予防教育アドバイザー」に認定されます。「依存症予防教育アドバイザー」は、依存症の「正しい知識」「回復の実感」、予防に必須の「ライフスキル」を社会に伝えていく人材であり、教育、福祉、矯正施設などあらゆる場面で予防教育の活動をしています。依存症の啓発活動で活躍されている、俳優で薬物依存症の当事者である高知東生さん、クレプトマニア(窃盗症)の当事者の高橋悠さん、薬物依存症の当事者の風間暁さん、そして元NHKアナウンサーの塚本堅一さんがこの「依存症予防教育アドバイザー」をお持ちであることを知り、私はこの資格に大変あこがれていました。数カ月前、X(旧ツイッター)でたまたまこの「養成講座」の案内を見つけ、開催日の2日間が偶然にも当院の休診日(お盆休み)であったことから、受講の申し込みをしました。毎回倍率が高くなかなか受講できないとのことでしたが、幸いにも受講者として選出された旨の通知を頂くことができました。

 会場は東京都内のとある貸会議室。

受講者は、医療、福祉、行政などの支援者や、依存症の当事者や家族など幅広く、中には報道関係者の方も参加されていました。またASKのスタッフとして、高橋さん、風間さん、塚本さんが会場にいらっしゃっており、ご挨拶することができました。カリキュラムは2日間で、朝から夕方までぎっしり。予防についての基礎知識から始まり、それぞれの依存症(アルコール、薬物、ギャンブル、ゲーム)の概説や依存症の「誤解と偏見」についてなど「正しい知識」の講義、そして「ライフスキル」「回復の実感」の時間もありました。「ライフスキル」の時間では、うまく断る方法についてお隣の方とロールプレイをしました。うまく断るというのは意外にも難しいことを実感しました。「回復の実感」では、当事者の方からの体験談を拝聴することができました。2日目の中盤には、課題レポートに関する内容をもとに、グループディスカッションの時間がありました。そして、最後はいよいよ試験。2日間の講義で出てきた内容から出題されるもので、スマホで解答しました。解答時間が20分と短めで、しかも2ページ目にはアンケートがあったため、ゆっくり解答する余裕がありませんでした。「うーん、大丈夫かな・・・合格できるかな・・・?」と思いながら試験終了しました。
 この2日間、様々な職種の方々と交流することができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。スタッフの皆様、受講者の皆様、誠にありがとうございました。

【それから数日後・・・】「養成講座」の数日後、メールで無事「合格通知」を頂きました。ちょっと心配だった試験も合格点に達していたようです。取り急ぎ、誓約書をお送りいたしました。そして、先週ついに「依存症予防教育アドバイザー」の「認定証」を頂くことができました。

 依存症はたいへん誤解の多い病気であり、「自己責任」「依存症は意志の弱い人がなるものだ」という誤った理解をされてしまうのが実情です。これから私は「依存症予防教育アドバイザー」として、依存症の予防教育や啓発に尽力していきたいと思っております。まずは第一弾として、地域の医師会の先生方に対して依存症の正しい知識について啓蒙することを目標と考えています。

 

 

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