408. 「リブレ」使ってみた 中篇
前回の続きです
1月3日夜から1月17日夜にかけて、「リブレ」を用いてリアルタイムで血糖値を測定いたしました。測定するにあたり特に検証したかった点は次の3つです。
(1)「診察日」と「休診日」では、血糖値の変動に違いがあるのか?
(2)夜に「糖質多めの食事をとった場合」と「糖質控えめの食事にした場合」で、夜間の血糖値の変動に違いがあるのか?
(3)高カロリーのスイーツを摂取してからの血糖値の変動は?
(1)「診察日」と「休診日」では、血糖値の変動に違いがあるのか?
血糖値は、ストレスによっても上昇するといわれます。これは、ストレスによりアドレナリンやコルチゾール等のホルモンが分泌→グリコーゲンの分解や糖新生が促進→血糖値が上昇するというメカニズムによって生じるとされています。
「リブレ」を使用するにあたり、「診察日」は緊張状態になりやすいため血糖値上昇しやすいのでは、一方で「休診日」はリラックスすることが多いので血糖値はあまり上昇しないのではという仮説を立てました。
果たして結果は?
「診察日」の血糖値の変動(リンゴマークは食事を摂った時間を表します)
1月6日(火)
朝食をとった後、血糖値は上昇→その後降下→再び上昇→降下というカーブを描きました。昼食後も、上昇→降下→上昇→降下というカーブで、診察中に血糖値が170近くまでに達しました。
この日の夜はご飯たっぷりのコンビニ弁当を食べました。その影響か、血糖値が急上昇しています。その日の夜の血糖値がいかに変動したかについては409話で取り上げる予定です。
1月16日(金)
朝食後と昼食後は、6日の変動とほぼ類似しています。私は出勤時毎日20-30分程度の散歩をします。朝の散歩を終えた時の血糖値は85。その後当院で診療の準備をしている間に血糖値が急上昇し、なんと153にまで達しました(残念ながらこれはグラフには表れていません)。それには驚きました。この日の夕方、医師会の新年会に参加し、和食のコース料理を頂きました。前菜→エビ料理→肉料理→ごはん→デザートの順番で、ご飯が最後のほうだったためか、血糖値上昇は抑えられました。なお、夜間に一瞬だけ血糖値が急上昇した要因は不明です。
「休診日」の血糖値の変動
1月8日(木)
「診察日」とは違い、朝食後の血糖値の急上昇は見られませんでした。ちなみに食事の内容は、「診察日」とはそれほど変わりありません。この日の昼食はとんかつ屋さんのランチでした。ご飯を最後にとってゆっくり噛んだのにかかわらず血糖値は急上昇しました。しかし、「診察日」のように、2つの大きな山になることはありませんでした。午後は宇都宮市内を歩きました。夕食は、宇都宮東武百貨店のデパ地下で購入したお惣菜。ご飯を少なめにしたためか血糖値上昇は少なかったです。
・1月12日(祝)(途中欠測あり)
この日は、血糖値が150を超えることはありませんでした。昼は「東那須野花市」(2年前の記事「302話」参照)へ行きました。昼食は、会場の屋台で購入した巻狩鍋、唐揚げ、石焼き芋、やきそばなど。歩きながら食べたため、血糖値上昇が抑えられたかもしれません。その後は、急遽当院へ行き、雪かきをしました。体を激しく動かした影響か15時頃に少し血糖値が上昇しています。
予想通り、「診察日」に血糖値スパイクが生じやすいことが分かりました。幸い180を超える高血糖にはならなかったのですが、血糖値の乱高下は放置できません。とにかく、何らかの対策を講じなければと感じました。
現在おこなっている改善策は次の通りです。
・朝と昼のご飯の量を少し減らした(「あすけん」(376話など)でも糖質が多いという指摘があったため)。
・昼食のたんぱく質の量を増やすことにした(昼食は自作弁当のことが多い。これまでボリューム感がなく物足りないと感じていたこともあり、ゆで卵や豆など、たんぱく質系のおかずを追加した)。
・昼食直後にラジオ体操第一と第二をして、院内のモップがけを行なうことにした(食直後に運動すると血糖値の上昇が抑えられるという報告があることから)。
また、1日の運動量が少ないため、もう少し増やせればと思っております。
後篇へ続く
【おことわり】
「リブレ」で測定する「グルコース値」は、間質液中のグルコース(糖)濃度であり、厳密には血糖値とは異なります。しかし実際にはほぼ血糖値と同等の値が出るとのことであり、この記事では便宜上「血糖値」という用語を用いました。
