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422. 「希求」と「気球」

[2026.05.01]

 中学生の頃、F先生の社会科の授業が楽しみでした。F先生はとてもインパクトがある声で、わかりやすい解説をしてくださいました。板書にはところどころ空欄があり、それを生徒が埋めていくというクイズ形式で授業は進行しました。50分間の授業はとても楽しい時間だったことを覚えています。
 中学3年生になると社会科では公民の授業があり、政治や経済について学びました。もちろん日本国憲法についての授業もありました。そこで、憲法第9条を暗記して発表する時間がありました。

 第9条は、ご存じのとおり「戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認」を謳った条文です。

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 中学生当時の私は、「国際平和を誠実に希求し」の「希求」(ききゅう)の意味がよくわかりませんでした。私は、この条文を読みながら、バルーンの「気球」を思い浮かべました。大平原にたくさんの気球が上がっているようなシーンを空想してしまいました。まさしく平和そうな風景ですね。

 しかしながら誠に遺憾なことに現在も世界各地で戦争が絶えません。戦禍にて一般市民が犠牲になり、その中には幼い子供が多数含まれていたという報道に触れるたびに、とても胸が痛みます。1日でも早く国際平和が訪れることを「希求」します。

(注)「希求」:願いもとめること。(広辞苑第六版より)

 

 

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