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434. 日本栄養精神医学会学術総会

[2026.07.24]

 7月18~19日、埼玉県川越市にて日本栄養精神医学会学術総会が開催されました。18日は土曜日で当院の診察日でしたので、19日(2日目)のみ参加しました。


会場のウェスタ川越。

 この学会のキャッチフレーズは「メンタルヘルスは食事から」「食と心」「Food First」。最近は、精神科医療では薬物療法と精神療法のみならず栄養の面も注目されるようになりました。この学会は、栄養とメンタルヘルスについての最近の知見を学ぶことができるもので、当日は、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、鍼灸師、管理栄養士など幅広い職種の参加者が会場に集まりました。

 この学会の学術総会の特徴は、一人あたりのプレゼンテーションの時間が5~20分で、極めてスピーディに進行すること。会場には独特の緊張感がありました。

 2日目は総説が中心で、高名な先生方が講演をされました。全部のご発表についてこちらでは書ききれませんので、特に印象に残ったご発表について記載することにします。


大会長の奥平智之先生のご講演。東洋医学と栄養精神医学、マグネシウム、亜鉛など総合的なお話を拝聴いたしました。

 「薬に頼らない精神科医療」について数々の著書を出されている井原裕先生(獨協医科大学埼玉医療センター)は、進化と栄養精神医学についてお話しされました。縄文時代では高タンパク低糖質の食事が中心で、土壌にも亜鉛、鉄、マグネシウムが豊富に含まれていた一方で、現代では高糖質低タンパク質の食事となり、川の氾濫が極めて少なくなったため土壌に含まれるミネラルが減少してしまった、というお話はとても興味深いものでした。


昼食タイムでは、川越市の小江戸カントリーファームキッチンのお弁当を頂きました。


お品書きには、栄養精神医学に関連した内容が記載されていました。

 井戸由美子先生(京都女子大学)は、精神科病院のストレスケア病棟で、うつ病の患者さんに栄養強化食「デイジー食」を提供した試みについて発表されました(注:「デイジー食」の「デイジー」は、その花ことばである「ありのまま」が由来らしい)。そのお話にはたいへん感銘を受けました。

 学会の全プログラムが終わった後には、祝賀会(懇親会)がありました。栄養精神医学に携わっている先生方と情報交換をすることができ、貴重な時間でした。

 なお、私が参加できなかった1日目は症例報告が中心で、そちらでも活発なディスカッションがされたとのことです。幸いなことに、後日動画が8月下旬から配信されるとのことで、是非とも視聴したいと思います。

 

 

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