439. マンガ パニックなわたしの森田な日々
「マンガ パニックな私の森田な日々~パニック障害編~」を拝読いたしました。
これは、森田療法の自助グループ「生活の発見会」の会員で、パニック障害(パニック症)の当事者であるミントさんによる作品で、会員誌「生活の発見」に連載されていたものを1冊にまとめたものです。
ミントさんは20代のころにパニック障害を発症。会社の先輩と結婚したものの、次第に夫とすれ違うようになり、パニックの病状が悪化します。そんな中森田療法に出会い、森田療法の専門病棟に入院。入院森田療法によりパニック障害から回復し、アフリカに行きたいと思い立ち、飛行機で27時間かけて旅行した…というストーリーです。
特に、ミントさんが入院森田療法を受けた際のエピソードが大変勉強になりました。この作品では「某大学病院の『森田病棟』」という表記になっていますが、治療のシステムからおそらくは慈恵医大第三病院(現・慈恵医大西部医療センター)の森田療法センターと推測しました(間違っていたら申し訳ございません)。第1期の絶対臥褥期から、第2期の軽作業期、第3期の重作業期という治療の流れが、患者さんの視点からマンガで分かりやすく描かれています。一緒に治療を受けた患者さん一人一人の様子や、「白い巨塔」のよう回診のシーンなど、細かく描写されているのが印象的でした。残念なことに入院森田療法を施行する医療機関は年々減少傾向にあり、この作品の舞台になったと思われる慈恵医大の森田療法センターも数年前に入院森田療法が廃止されました。ミントさんの作品は、入院森田療法の体験記としてとても貴重なものと感じました。
こちらの書籍は、アマゾンで購入することができます。今後続編として「対人恐怖症編」「強迫性障害編」「吃音症編」「森田療法の用語解説」も出る予定とのことで、発売されたらぜひとも購入したいと思っております。
