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どくとるあるぱかのブログ

131. 自動水栓(2020.11.06更新)

 先月、当院のトイレの洗面台にある水道を「自動水栓」に交換いたしました。蛇口をひねらなくてもセンサに手をかざすだけで水が出る方式です。
 開業以来、この水道は蛇口をひねる方式を採用していました。しかし、蛇口を触れる必要があることから、このコロナ禍で接触感染を心配される患者さんがいらっしゃるのではと懸念いたしました。そこで、この水道をセンサ式に交換できないだろうか?と思うようになりました。確かに学校でも、新型コロナを懸念して自動水栓に取り換えたという話も聞いておりますから。
 当院の建物の建築に携わった某住宅メーカーの担当者さんにお越しいただき相談することにしました。その担当者さん曰く「(100Vの)電源がこの部屋に来てないんですねー。自動水栓にするには電気工事(この部屋に100V電源を取り入れる工事)が必要になります。かなり手間のかかる工事になると思います」と。これはもしかすると自動水栓は無理かなーと私は思いました。しかしそのあとに担当者は付け加えました。「いや、もしかすると電池式があるかもしれない。探してみますね!」とのことでした。数日後私に電話がありました。「見つかりました。発電機が内蔵されたものです。これなら電気工事は必要ありません。」とのお話でした。とりあえず資料を送ってもらうことにしました。
 送られてきた資料を見ると、「アクエナジー機能」との記載がありました。知りたがりの神経質の私はネットで調べてみました。アクエナジーとは、Aqua(アクア、水)+Energy(エネルギー)の造語で、水が流れるエネルギーを電気エネルギーに変換し、充電する方式とのこと。蛇口などを使用して水を出すと、どうしても無駄なエネルギーが発生してしまう。そのエネルギーが水はねや給水騒音などとして放出されてしまうそうです。この自動水栓には、それらの余分なエネルギーを電気エネルギーの形にして回収し、これを充電バッテリーに貯蔵して、これを電源として自己完結で動くという機能が備わっているとのことでした1)。確かにこれなら電気工事はいりません。その住宅メーカーに連絡し、自動水栓に取り換える工事をお願いすることにしました。
 休診日の木曜日に工事は行なわれました。1時間もかからず無事工事は完了。早速使用してみました。吐水口の下に手をかざすと水が出てきました(実際にはお湯が出ます)。蛇口をひねらなくても済むので、衛生面に優れています。しかも、必要なときのみに水が出るので、節水効果も期待できます。なにしろ、電気工事など大規模な工事が必要ないところがありがたい。この自動水栓を導入して正解でした。

↓自動水栓導入時に投稿したツイートです↓

 

【引用文献】
1) 永田雅昭:水力発電機を内蔵した自動水栓.電気設備会雑誌, 32, 275-278, 2012.

 

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