メニュー

どくとるあるぱかのブログ

225. 点滴と採血(2022.08.12更新)

 大学病院での新人時代、点滴当番というものがありました。私が所属していた大学病院では基本的に医師が入院中の患者さんに点滴をすることになっており、たいていは研修医(新人)が点滴当番をしておりました。正直申し上げると、私はこの点滴当番の仕事が嫌で仕方ありませんでした。患者さんの中には血管が細いなどの理由で血管の穿刺がうまくいかないケースがあり、何度針を刺しても失敗続きで、思わず半ベソをかきたくなることがありました。また時には手技がうまくいかず、血液をシーツに付着させてしまい、お局系看護師さんからメチャクチャ叱られることもありました。うまく静脈への穿刺ができて一安心・・・と思いきや、数時間後に看護師さんから連絡があり、「点滴が漏れたから刺しなおしてね!」と言われ、病棟にダッシュすることもありました。正直泣きたくなりました。
 それに加え、新人の仕事には採血の当番もありました。大学病院の中央採血室には、各診療科ローテーションで医師を派遣することになっており、私が所属していた精神科でも医師が派遣されました。もちろん派遣されるのは新人医師です。私も当番として、中央採血室で採血をしておりました。初めて採血の当番を担当したときは、あまりにも緊張して手が震えてしまいました。このため、患者さんから「お前は手が震えてダメだ!他の人に代われ!」とお叱りを受けることもありました。
 大学病院での新人時代ではとにかく点滴や採血などの業務が多く、一方で患者さんを主治医として担当させていただくということはありませんでした。このため、「これでは精神医学の基礎が学べないのではないか」と非常に不安になりました。特に、同期の医師が次々と関連病院へ派遣されるようになった一方で、私が大学病院での居残りをO教授&K医局長より命じられてからは、強くこのような気持ちを持つようになりました。ついアルバイト先の病院でベテラン先生に「自分は点滴ばかりさせられるのです」と愚痴を言ってしまったことがありました。するとその先生はニコニコして「いいんじゃない?点滴がうまくなるよ」とおっしゃったのを覚えています。
 しかし、嫌々ながらも点滴や採血をこなしていくうちに、いつしかコツを覚えるようになり、手技は上達していきました。2年間の大学病院での研修を終え、関連病院に転勤してからの話です。その病院では看護師さんが点滴をしていましたけれども、看護師さんがとある患者さんに対する点滴で難航しているとの話を聞き、私が代わりに点滴をしてみることにしました。すると一発でうまくいき、複数の看護師さんから拍手を頂いたことがありました。また、大学医局の先輩の研究で、薬の血中濃度を測るために頻繁に採血をする場面がありました。私がスムーズに採血していたことに対し、先輩の先生から「石川は採血がうまいなぁ」とお褒めのお言葉を頂いたこともありました。
 最近では、医療の業務に専念するために、採血などは看護師さんにお任せすることが多くなりました。しかし、いざ点滴や採血をしてほしいと言われた際は、おそらく私はできるものと確信しております(細い血管の方などは難航するかもしれませんが)。新人時代とても嫌だった点滴や採血の業務は、今思えば決して無駄なことではなく、非常に貴重な経験だったと感じております。

 

(補足)最近とある口コミサイトに、当院院長(私)に対する誹謗中傷のコメントが匿名で書かれてしまいました。その中の一部に「(院長は)採血ができない」との記載がありました。しかしこれは全くの事実無根です。更に、私の学歴について揶揄するコメントや、精神医学の知識が少ないという記載もあり、正直私は大変傷つきました。特に学歴につきましては、私は山形大学医学部の卒業生であることを非常に誇りに思っておりますのでなおさらです。書いた本人は、匿名であればバレないから、人を傷つけるコメントを平気で書いてしまってもよいというお考えなのでしょうか?当院の名誉を傷つける発言は断じて許すことができません。また、匿名で罵詈雑言書き放題可能な口コミのシステムを運営しているうえ、度重なる削除要請にも応じない某G社にも強い憤りを覚えます。

 

 

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME