メニュー

159. 胃透視検査

[2021.05.21]

 先日人間ドックを受けました。昨年4月(102話)以来約1年ぶりにその病院の「予防医学センター」を訪れました。
 胃の検査は、胃カメラか胃透視検査(バリウムを飲んでX線で胃などの形態を調べる検査)を選ぶことができます(胃カメラはオプション扱いで費用が別途発生)。今回は胃透視検査を選ぶことにしました。昨年胃カメラを受けた結果異常所見はなかったことから、その担当の先生が「来年は胃透視で良いと思います」とおっしゃっていましたので。
 胃透視検査は、実を言うと高校生の頃に受けたことがあります。当時私は胃部不快感を覚え、地元の某病院を受診しました。その際に胃透視検査を受けるよう指示されました。検査の結果、担当医から「胃拡張だ」とコメントをされ、内容不明の薬が処方されました。それを服用したものの、あまり効果はありませんでした。今思えば、この症状はいわゆる「胃腸神経症」の一種ではなかったかと思っています。私が通っていた高校は進学校で、頻回に試験が行われ、50点未満だと追試を受けなければならないシステムでした。しかも50点に達するまで何回も追試が行なわれました。また、成績不良な生徒はつまはじきにされる風潮のある学校でした。これらのプレッシャーから胃腸症状が出たものと考えています。
 さて、今回の人間ドックも、採血、胸部レントゲン、聴力、腹部エコー、心電図などさまざまな検査が行なわれました。また保健師さんによる問診もあり、いよいよ胃透視の部屋に案内されました。まずは発泡剤を飲みます。ラムネのような味です。「げっぷが出そうになりますができるだけ我慢してください」と言われました。それから検査台へ。バリウムを一口飲むように言われました。食道の撮影とのこと。それから残りのバリウムを全て飲むよう指示されました。バリウムはバナナジュースのような甘みがありました。甘党の私は難なく一気飲みできました。検査台が横になりました。検査台上で3回転するよう言われました。バリウムを胃にまんべんなく行きわたされるためとのこと。検査台が様々な方向に動き、撮影が行なわれました。宇宙遊泳のような(?)妙な感覚でした。途中で何度かげっぷが出そうになりましたけれども、何とかこらえました。102話の「苦痛になりきる」でしょうか。最後に、検査台を立てて、圧迫筒というもので何度か腹部が押さえられ、検査終了。下剤(センノシド)と500mlペットボトルの水が渡され、下剤をすぐさま服用し、水分を取るよう指示されました。さもないと腸内でバリウムが固まってしまう恐れがありますから。
 人間ドック終了後は、お楽しみの昼食タイム。和食か洋食のどちらかを選択できます。前回同様洋食にしました。メインディッシュにはステーキが出ました。とてもおいしくいただけました。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME