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23. カルテのこと

[2018.10.18]

 先日当院に電子カルテが搬入されました。
下の写真は、メインの診察室に設置された電子カルテのPCです。

 これまで私が勤務していた医療機関はどこも「紙のカルテ」でした。

 紙のカルテでは、所見などをすぐさま書き込むことができ、図なども自由に書くことができるという利点があります。筆記用具さえあれば記載でき、高価な機器は必要ありません。
 しかし欠点も多い。まず、カルテの保管場所をある程度確保しなければなりません。また、診察が終了し、事務の方にカルテを渡した後に、「大切な内容を書き忘れた!」と思いつくことが日常診療でよくあります。その際、診察室にカルテを戻すようお願いしなければなりません。これで幾たびも事務の方々には申し訳ないことをしてきました。更には、電話で患者さんから問い合わせがあった場合、わざわざカルテ庫へカルテを取りに行かなければなりません。

 一方で、電子カルテの場合、保管場所はそれほど確保する必要がありません。診察後に書き足したい記事があった際も、すぐに書き込めます。患者さんからの問い合わせがあったときも、検索システムであっという間に情報を引き出せます。しかも、作業効率向上と患者さんの待ち時間短縮も期待できます。

 あと・・・恥ずかしながら、私の字が悪筆なのです。「カルテの字が読めない!」と苦情を言われたこともあります。電子カルテなら、このような苦情を言われずに済みます。

 このようなことから、私が開業した暁には、電子カルテにしようと決めていました。

 なお、当院に導入される電子カルテは、iPadと連携することができ、手書きで所見を書くことも可能です。iPadを日常の診療でどのように活かしていくか、これから考えていきたいと思います。

 

 

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