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263. スロージョギング

[2023.04.21]

 先日書店に立ち寄ったところ、「運動ざせつ女子が行き着いた1分スロージョギング」というコミックエッセイ1)を見つけました。

本の帯には、「ズボラで超運動ギライな私なのに 走るのが楽しい!」とあります。「スロージョギング」とは、歩くペースでゆっくり走るジョギングの方法のこと(詳細は後述)。実を言うと私は数年前に「スロージョギング」に関する書籍を読んだことがあり、このジョギングの方法を実践したこともありましたが、いつの間にかやめてしまっていました。最近は運動らしい運動をしておらず、これではまずいと思っていました。そこで、もう一度「スロージョギング」に挑戦してみようと思い、勉強のためにこのコミックエッセイを購入しました。

 スロージョギングの方法は以下の通りです1)
(1)フォアフット走法。足の指の付け根あたりで着地する走り方をします。
(2)ピッチは180bpm(1秒間に3歩走るペース)。笑顔でお話しながら走れる、ゆっくりのペースで(これを「ニコニコペース」と言います)。
(3)顎を軽く上げる。そのほうが呼吸もしやすく楽に走れます。
(注)病気治療中の方は、担当医に相談のうえで行ってください。

 走るペースはかなりゆっくりであることから、これではウォーキングと変わりないのではないか、と思われるかもしれません。しかし、スロージョギングの運動効果(エネルギー消費量)はウォーキングの約2倍と言われており、生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病)の改善、脳機能の改善、がん予防の効果もあるという報告もあります1)
 このコミックエッセイを読んだ私はさっそく、スロージョギングを始めることにしました。普段私は徒歩で通勤していますが、それをスロージョギングに変えました。極めてゆっくりな走りですので、そんなにもきつさは感じません。疲れたら途中で歩いてよいとされていますけれども、きつくないので走り続けることができます。いつしか長い距離を走っており、遂には目的地の当院まで走り続けることができました。到着時、少し汗をかいていることに気づきました。汗をかいた運動は久々です。しかも走っていて、楽しい感じがしました。
 スロージョギングは、短時間でも運動効果があるとのこと。このため通勤中だけでなく様々なすき間の時間で気軽に行えるのがありがたいところです。これからもこのスロージョギングを続けてみたいと思っています。

【文献】
1) たかツキなほり(著),一般社団法人 日本スロージョギング協会(監修):運動ざせつ女子が行き着いた1分スロージョギング.KADOKAWA,東京,2023.

 

 

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