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67. しおや湧水の里ウォーク 後篇

[2019.08.23]

前回の続きです)

 「しおや湧水の里ウォーク」で私が最難関と考えている箇所は、28km付近の「尚仁沢湧水」です。

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こちらは、原生林の森に囲まれた湧水で有名な観光地で、一種のパワースポットや癒しスポットとも言われています。しかしながら、遊歩道のアップダウンがあまりにも激しく、28キロ歩いてきた足で進むのはかなりの苦行です。心地よい水の音や風光明媚な景色もゆっくり眺める余裕がありませんでした。とにかく、きついこの遊歩道、早くクリアしたい!という思いでいっぱいでした。

 このエリアを急いで歩いてしまったのが災いしました。あの遊歩道を抜けた直後、両足がつってしまったのです。実は別のウォーク大会で足がつってしまい、泣く泣く途中棄権した苦い経験があります。その記憶が頭をよぎりました。まだまだゴールまで10km以上もあります。せっかくここまで順調なペースで歩いてきたのに・・・ここで途中棄権か!?とまで考えてしまいました。

 ただ、「ここまできて棄権では帰れぬ」。まずは立ち止まり、応急処置として消炎鎮痛剤のスプレーを使用しました。そして、水分・塩分補給のため経口補水液を飲みました。消炎鎮痛剤の効果のためか、足の痛みはいくらか軽減されました。ゆっくり歩行を再開しましたけれども、小刻みの歩き方です。先ほどの遊歩道のダメージもあり、息が苦しい。また足がつったらどうしようという予期不安もありました。

 

・・・そこでふと思い出したのが、森田正馬先生の「感情の法則・第1」です。

「感情(症状)はそのまま放任すれば、山形の曲線を描き、ひと登りしてひと降りして、そのまま消失する」

これはパニック障害の心理教育で私が良く用いている言葉です(16話)。また「心は万境に随(したが)って転ず」(気分はずっととどまっていることはなく、自然にしたがい流れていくものだという意)という森田ワードも浮かびました。

とりあえず辛さはそのままにして、おっかなびっくりで進んでいこう。そう思いながら、恐る恐る歩き続けました。

すると、少しずつ苦痛は軽減されてきたのです。まさしく「感情の法則・第1」の通りでした。

更に進んだところ、嬉しいことに、エイドのテントが見えてきました!

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なんとこちらでは牛ステーキを頂くことができました。地元の方々のおもてなしで、一気に疲れが吹っ飛びました。とても助かりました。

このウォーク大会でのピンチの時にも、森田療法の理論が役に立った!というお話でした。

 

この素晴らしい大会を運営されたスタッフの皆様、そしておもてなしをしてくださった地元ボランティアの方々に、心から御礼申し上げます。

 

 

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