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316. セラミックレターオープナー

[2024.04.19]

 当院には毎日多くの郵便物が届きます。かつてはこれらの郵便の封筒を手で開封していました。しかし、中には糊付けが頑丈で、なかなか開かないものもあり、時には封筒で手を切ってしまうこともありました。意外にも紙は切れるものです。これは困ると思い、封筒を開けるための道具を求めに、とあるホームセンターへ行きました。文具コーナーにて探してみたところ、「セラミックレターオープナー」というものを発見しました。

 最初はこれを見たときは、「これで封筒を開封できるのかな?」と半信半疑でした。パッケージの裏を確認したところ、販売元はオートという文具メーカーで、製造元はなんと、セラミックの最大手の京セラと記載されていました。京セラは、「経営の神様」とも呼ばれた、故・稲盛和夫氏(228話など)が創始された会社です。京セラが製造しているとのことで、きっと良い商品なのだろうと確信し、購入を決めました。
 さっそくこの商品を使用しました。パッケージの裏に描いてある通りに使うと、封筒の片面だけを裁断し、楽に開封することができました。刃が外に出ていない構造のためケガする心配はありませんし、切りくずも出ないのでゴミの処理について気を遣う必要もありません。セラミックはとても丈夫とのことで、金属刃に比べて5倍の耐久性を持っているそうです。しかも500円程度で安価なところもありがたい。今は、当院の診察室と院長室に1個ずつ置いてあります。とても良い買い物をしたと感じました。

【余談】私は2月末、京セラ本社(京都市)の関連施設である、稲盛ライブラリーを訪れました。5階にある、稲盛和夫氏の執務室を再現したコーナーにも伺いました。稲盛氏が使われていたとされるデスクの文具ケースには、「セラミックレターオープナー」が置いてありました。私が愛用しているこの文具を稲盛氏も使われていたのだと知り、とてもうれしくなりました。

 

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