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20. アルパカに学ぶメンタルヘルス?

[2018.09.26]

 おかげさまで当院の建築工事はほぼ完了いたしました。先日、私は竣工検査に立ち会いました。

 カーテン類の取り付けは完了し、事前にオーダーした家具もほぼ設置されていました。内装の壁、カーテン、家具の色は、当院のロゴマークにも使用している「アルパカ」をモチーフにしています。那須の自然をイメージしたやわらかい空間になったと思います。ここが患者さんにとって、癒しの場になればという思いでおります。

 
診察室前の待合スペース。

 このように当院は「アルパカ」にこだわっております。その理由は、アルパカが那須のシンボル的存在であること、そしてアルパカの生きる姿に私が魅せられたからです。

 私がアルパカのファンになったのは、昨年のことです。ちょうど、動物を擬人化したアニメ作品「けものフレンズ」がブームになっていた頃です(最近アニメ2期の制作が決まりました。ただ、監督のたつき氏が降板することになったためひと騒動になっています・・・余談です)。アニメ好きの私もこの作品を観ました。その3話で、アルパカを擬人化したキャラ「アルパカ・スリ」が登場します。独特な訛りが印象的で(注1)、落胆したときに唾を吐くシーンもありました。また、物語の途中で、「那須アルパカ牧場」(那須町)(注2)の「あべおねえさん」がアルパカの特徴について解説していました。

 

 私はその作品を観てアルパカを実際に見てみたい!と興味を抱き、アルパカ牧場へ行きました。
(以下の写真は、2017年6月撮影)

  アルパカたちは本当にのんびりしています。個々がマイペースで生活しているように思えました。時にアルパカ同士で喧嘩をすることもありますが、ほんの短時間です。前述の「あべおねえさん」のお話では、「一頭だけ猿みたくボスがいてあいつの言うことを絶対聞かなくちゃいけないとか、そういうのはアルパカの社会にはない」(注3)とのことです。多分、この牧場にいるアルパカたちには、人間社会にありがちな、駆け引き、妬み、忖度(そんたく)、パワハラなどは全くないのでしょう。この世界では神経症やうつ病などとは全くの無縁なのでは・・・と精神科医の私は勝手に想像したのでした。

 頭でっかちで観念的なものが全くなく、自然のままに生活しているアルパカの姿・・・これこそ森田療法のキーワードである「あるがまま」の世界なのでは!と思ってしまいました。アルパカ+あるがままを合体させて「あるぱかま」でしょうか(!?)

 

(注1)アルパカ・スリを演じた声優、藤井ゆきよさんの話によると、このキャラの訛りは制作者側からの指示ではなく、藤井さんのアドリブとのことです。
(注2)「那須アルパカ牧場」は2023年3月をもって営業終了いたしました。
(注3)アニメ「けものフレンズ」第3話より。

 

【おまけ】


「けものフレンズ」のキャラ、アルパカ・スリのフィギュアです。
当院のどこかに飾る予定です。

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