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251. 史上最低気温

[2023.01.27]

 今週、歴代最強ともいわれる寒波が日本列島に流れ込みました。
 25日(水)、那須塩原では未明から雪が降り続き、当院の駐車場にも雪が積もっていました。朝7時ごろに除雪作業をしたものの、雪が次々と積もってしまったため、診療開始直前に再び除雪をする事態になりました。この日は第4水曜日でしたので、午前で診療終了。お昼過ぎに、近くの薬局に処方箋を届ける用事と銀行で売上金を入金する仕事があったため、外出しました。雪が降り続いており、しかも路面凍結している中での運転は怖いと感じたため、徒歩で移動しました。雪道での歩行は、山形在住時代にしばしば経験していましたので、かなり慣れていました。しかしそれでも、一度スリップして転びそうになりました。途中、那須塩原駅の待合室で、ラーメンを食べました。シンプルな醤油ラーメンではありましたけれども、極寒の雪道を歩いた後の温かいラーメンは妙においしかったです。結局この日は気温が上がらず、那須塩原市・黒磯の最高気温は氷点下5.5℃でした。
 そして翌朝。スマホで気象庁のページを確認したところ、なんと那須地域各地の気温が氷点下10℃を下回っているのを見つけました。しかも、那須塩原市のお隣、大田原では最低気温が氷点下16℃台であり、非常に驚きました。氷点下16℃は、7年前、北海道旭川へ旅行した際に経験したことがあります。まさか、私が住んでいる那須地域でこの気温を経験するとは想定外でした。これでは水道管が凍結しているかもと思い、自宅の水道を使用したところ、案の定水は出ませんでした。もちろんトイレの水も流れません。ただ、前日に使用したお風呂の水が残っており、トイレ使用後にこの風呂の水で水洗しました。一昨年の地震(146話)以来、万一の災害で断水したときに困らないようにと、お風呂の水は一晩流さないでためたままにすることにしていたのです。あらかじめこの取り決めをしておいてよかったと思っています。
 朝7時ごろ外出。もちろん乗用車のガラスは凍結していました。スプレーを使い解氷しました。手袋をせずにスプレーを使用していたところ、一気に両手に痛みが生じました。これが氷点下10℃の寒さか、と感じました。すぐさま当院へ向かいました。この日は木曜日で休診日でしたが、当院の水道は大丈夫か、その他低温による被害がなかったか気になったためです。当院に到着し早速水道を使用したところ、幸いなことに、水は出ました。しかしながら、お湯が出ません。湯沸かし器が凍結しているものと考えました。湯沸かし器の凍結により、最悪な場合、水道管が破裂し、故障する恐れがあります。このような事態が生じたらどうしようと心配になりました。ただ、日中に気温が一気に上昇すると、いつの間にか、お湯が再び出るようになりました。湯沸かし器の故障はなかったようで、とりあえず安心しました。もちろん、帰宅後、自宅の水道を使ったところ、問題なく水が出たのを確認しました。
 その日の夕方のニュースによると、最低気温が、大田原で氷点下16.4℃、黒磯で氷点下13.7℃であり、いずれも観測史上最低気温を更新したそうです。この日の那須塩原市周辺は快晴であり、放射冷却現象が生じたこと、寒波の影響が残ったこと、積雪により地面が強く冷えたことが要因1)とのことです。また、県内ではスリップ事故が多発したというニュースもありました。
 とりあえず今回の最強の寒波は過ぎ去ったものの、まだまだ冬は続きます。再び強い寒波が襲うかもしれませんし、これまでに経験したことがない大雪に見舞われる恐れもあります。これからも、日ごろの気象情報のチェックと万一の災害への備えを怠らないようにしなければと感じました。

1)  https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/695354?top

 

 

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