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182. Web講演会の座長

[2021.10.29]

 先日、とある製薬会社主催のWeb講演会にて座長を務めました。夏頃、その製薬会社から、10月に開催するWeb講演会の座長を務めてくれないかというご依頼があり、お引き受けしたものです。
 実は、座長をお引き受けしたのはこれが初めてのことです。座長は具体的にどのようなセリフをお話すればいいのか、どのようなふるまいをすべきか全く自信がありませんでした。幸いなことに、座長をお引き受けしてから本番の講演会まで約3カ月ありました。その間、様々な講演会に積極的に参加し、座長の先生のご様子を注意深く観察いたしました。そして、話すべきセリフをできる限り記憶することにしました。
 更には、本番に向け、念入りに準備や練習をしました。製薬会社の方から頂戴した、演者の先生のご略歴、ご講演で使用するスライドのデータが役に立ちました。まずは、ご略歴を何度も読み上げて練習し、演者の先生が書かれたご著書をインターネットで検索しました。それだけでも演者の先生のイメージがだいたい把握できるものです。また、質疑応答の時間では、もし参加者からの質問が少ない場合は座長が質問をする必要がありますので、頂いたスライドの資料に目を通した上で3つくらい質問を用意しておきました。そして、車を運転中に、何度もセリフを喋って練習しました。それでも、万一本番でフリーズしてしまったら、という不安が頭をよぎりました。そのため、フリーズした場合に読み上げるための原稿を急遽準備することにしました。
 いよいよ本番です。今回の講演会はWeb開催であり、会場まで足を運ぶ必要はありません。当院の院長室からのライブ配信でした。講演会開始の前に、製薬会社の方からの説明がありました。そして「座長の先生、よろしくお願いします」のアナウンスがあり、遂に私が喋る番です。「えっ!?始まっちゃったの!?」と感じ、いきなり頭が真っ白になりました。早速読み原稿が役に立ちました。何回も詰まりながらも、ご略歴などのご紹介をして、演者の先生にバトンタッチ。今回のご講演は、「うつ病患者さんが妊娠した場合、どう対処すべきか」がテーマ。とても分かりやすいお話で明日からの臨床に役に立つ内容でした。ご講演のあとは、質疑応答。幸いなことに多くのご質問をいただけましたので、それをもとに演者の先生とディスカッションすることができました。あっという間に質疑応答の時間が過ぎ、締めの挨拶をいたしました。
 初めての座長ということもあり、不慣れなところや聞き苦しいところがあり、大変申し訳なかったなぁと感じました。しかし、講演会終了後に演者の先生から「スムーズでしたよ」とのお言葉を頂き、大変ありがたかったです。更に、その講演会に参加された先生からツイッターでお褒めのコメントを頂戴いたしました。とてもうれしかったです。
 演者の先生および製薬会社の皆様、そしてこの講演会に参加された皆様、誠にありがとうございました。

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