129. ご注文は森田療法ですか?
数か月前、とある製薬会社のMR (medical representative:医薬情報担当者)さんから、社内の職員様向けに森田療法の講演をしてほしいとのご依頼をいただきました。もちろん快諾いたしました。
まずはスライドづくりです。約5年前、当時勤務していた病院の職員向けに森田療法の講義をしたことがありました。その時のスライドデータが残っていましたので、それに大きく手を加えることにしました。また、最近のトピックスとして、「ネガティブ関取」の正代(125話)についてや、コロナ禍の不安に対する森田療法の応用についても盛り込みました。更には、森田療法とは無関係ですけれども、その製薬会社で新発売した薬剤についての話題も入れました。
講演のタイトルは「ご注文は森田療法ですか?」(略称「ごち森」)にしました(どこかで聞いたことのあるようなタイトルですけれども・・・)。
本番でできる限りフリーズしないよう、数日前にスライドのデータをプリントアウトし、補足して説明すべき内容を赤ペンで書き足すなど準備しました。スライドを何度もチェックし、かなりぎりぎりまで修正を重ねました。己の神経質を遺憾なく発揮したものと思います。
そして講演の当日。コロナ禍ですので、会場などへ足を運ぶことはなく、当院の院長室でZOOMを使い講演をいたしました。私は講演の経験があまりないためか、最初の方はフリーズしたり、口どもったりを繰り返しましたけれども、だんだんと慣れていきました。スライドの枚数が多すぎたかなと心配しましたが、ほぼ時間内に収まり、ホッといたしました(時間の都合で詳しい説明を割愛した箇所がありましたけれども)。
出席された方から、「わかりやすかった」「限られた時間の中、要点がまとまっていた」など好意的なお言葉をいただき、大変ありがたく感じました。
一方私も、森田療法について復習する良い機会になったと思います。
関係者の皆様、誠にありがとうございました。
★「日常生活で役に立つ、森田の言葉」のスライドです。このページで当院ブログの紹介をいたしました。