198. 講演会のディスカッサント
先日、製薬会社主催の講演会にディスカッサントとして参加いたしました。この講演会は、統合失調症のとある治療薬がメインテーマで、第一部は札幌市のドクターと看護師さんによるご講演、第二部は先ほどの札幌の先生方と栃木県内の開業医とのディスカッションの二部構成でした。そのうち第二部に出てほしいと製薬会社の方からご依頼があり、お引き受けしたものです。
当初、この講演会に参加するにあたり、私は宇都宮市の会場に出向く予定でした。しかし、年明けより新型コロナの感染状況が著しく悪化し、本県でも「まん延防止等重点措置」が出されたことから、那須塩原市の当院からリモートで参加する方式に変更させていただきました。ディスカッションの内容は、事前にメールで送られてきました。私はあがり症で、緊張のあまりフリーズする恐れがあることから、事前情報はかなり助かります。予め、お話すべき内容をメモするなど万全な準備をしました。
講演会当日。まずは第一部。札幌市のクリニックで、この講演会のテーマの治療薬が役に立った症例や、デイケアや訪問看護等でその薬を積極的に用いている取り組みなどが紹介され、大変勉強になりました。いよいよ私たちが登場する第二部です。本題の前に、参加者が所属する医療機関の紹介の時間があり、私は事前に作成したスライドを用いて当院について紹介いたしました。続いてディスカッションです。事前にいただいていた資料の通りに進行しました。数か所私がお答えする場面があり、そこで私の実臨床での体験や考え方についてお話いたしました。途中で、事前の資料にはないご質問をいただいてしまい、私はつい焦ってしまいました。そこは、冷や汗をかきながら、なんとかお答えいたしました。なお、デイケア併設の診療所を開設されている先生からは、「デイケアでは、普段の診察室ではなかなか見られない様子を知ることができる。立体的に患者さんの様子がわかる」とのお話をいただき、デイケアなど多職種連携の大切さを感じ取ることができました。
今回の講演会では、明日からの診療に大変役に立つお話を伺うことができましたし、またディスカッサントとして参加させていただき非常に貴重な体験となりました。ありがとうございました。