205. 電子カルテのキーボード その後
今回は196話「電子カルテのキーボード」のその後についての記事です。
3年以上診察室で使い込んでいるキーボードの一部のキーにテカリが現れ、更には「O」のキーに引っ掛かり感を覚えるようになったことを196話で書きました。キーのテカリについては、キーボードの性能には問題はないので、診療に支障をきたすことはありません。しかし一方でキーの引っ掛かり感は妙に気になるようになりました。時折「O」を押すときに力を入れなければならず、「ガクン」と引っ掛かるような音も出ます。いつも通りの押す力ではうまく入力されないこともあり、例えば「しんりょう(診療)」と入力する際に、shinryouの「O」が抜けて、「しんりゅ」になってしまうこともあります。さらに厄介なことに、「O」キーが押されたまま戻らなくなる事態にもなり、「おおおおおおおおお」と電子カルテに表示されてしまうこともありました。これでは診察に支障をきたしてしまいます。当初はマイナスドライバーでキーを引っこ抜き、たまっているごみを取る作業をしましたけれども、それでも改善されることはありませんでした。やむなく、キーボードを買い替える決断をしました。
まずは、家電量販店のホームページで調べてみたところ、かなりの種類のキーボードが販売されていることに驚きました。その中で、「静音キーボード」という商品に魅力を感じました。一部の患者さんから「キーボードのカチャカチャの音が気にかかる」とのご意見を頂いたこともあったことから、あまり音のしないキーボードのほうが良いだろうと思ったのです。ただ、自分にあったキーボードかどうかは実物を触らなければ分からないことですので、お店に行ってみることにしました。当初は那須塩原市の家電量販店に行ってみたものの、品ぞろえが今一つでしたので、思い切って宇都宮駅前の某家電量販店に行くことにしました(注:当時、新型コロナの「まん延防止等重点措置」が出ていた時期でしたので、感染のリスクをできるだけ少なくする目的で、比較的お客さんの少ない平日に、自家用車で宇都宮へ行きました)。そのお店にはたくさんのキーボードの見本が展示してありました。さすが宇都宮です。さまざまな見本を触ってみた結果、サンワサプライ製の静音キーボードが良いだろうと判断しました。有線タイプと無線タイプがあり、有線のほうが千円程度割安です。診察室で使うだけであり、無線にする必要がないため、有線タイプを選択。2,500円程度で購入できました。
早速新しいキーボードを診療で用いています。「静音タイプ」ゆえ、「カチャカチャ」音はかなり軽減されていると思います。むしろ「フニャフニャ」という独特な音がします。前のキーボードよりキーをやや強く押す必要がある印象です。使い始めの時は独特な感覚に慣れず、両腕を痛めたことがありました。今はだいぶ慣れました。むしろ快適に使用できています。良い買い物をしたと感じました。