207. 両替手数料改定
いつも利用している銀行に、「両替手数料改定のお知らせ」の案内が貼ってありました。両替手数料が実質値上げするという内容です。両替機利用の場合、これまで50枚まで無料だったものが、4月からは、11~50枚の場合100円の手数料が発生するとのこと。また、窓口での両替の場合には、本人名義の通帳、キャッシュカードを提示すると50枚まで無料だったものが、今度は11枚以上では660円の手数料が発生してしまうとのことでした。
私が医院を開業して以来、定期的に銀行へ行き、両替機を利用するようになりました。当院のレジ用の小銭や札が必要不可欠だからです。私は常に10円、50円、100円、500円、1000円、5000円のストックを用意しており(注:医療費は10円単位のため、1円、5円はストックしません)、定期的に各金種のストックを確認し、足りなくなったものは休診日に銀行で両替しています。500円、5000円は比較的ストックが減りやすく、ほぼ毎週両替しています。10円、50円は2~3本まとめて両替するため(1本=50枚)、両替の頻度は少ないです。逆に100円はストックがたまっていく傾向にあります。
これまで両替の際は、手数料ができるだけ発生しないように、50枚を超えないように計算していました。10円、50円が少なくなった場合には、51~500枚の手数料300円を支払い、10円や50円を2~3本まとめて両替するようにし、手数料支払いの頻度をできるだけ抑えていました。しかし4月以降は10枚を超えると手数料が発生してしまいます。両替を10枚以下に抑えるのはさすがに難しいため、今後は両替の度に手数料を支払うことになりそうです。実際に先日、5000円15枚、500円10枚両替したところ、しっかり手数料が100円かかりました。たかが100円と思うかもしれませんけれども、3月までは無料だったことを考えると地味に痛いです。
なぜ手数料が値上げになったのか。おそらく、銀行の経営が非常に厳しくなっているのが要因だと考えます。最近では店舗の統廃合の話をよく聞くようになりました。わが地元でも、数か月前に某銀行のS支店が、約20km離れたN支店に統合されてしまいました。また一部の銀行では、通帳を作る際に発生する手数料や、一定期間入金や出勤のない口座に対する管理手数料を導入したそうです。このようになったのは、「マイナス金利」が要因ではないかとの話を聞きます。もともとこの政策は、銀行が日銀に金を預けるとお金を支払わなければならないため、そのお金を企業などに低金利で融資することで経済を活性化させることを狙ったものとされています。しかし現実ではコロナ禍などの影響で企業などへの融資がうまく進まず、銀行は四苦八苦している状況で、その結果、銀行は預金者や両替利用者に手数料という形で負担を求めるようになった、という経緯のようです。
ところで、先ほど私の100円のストックがたまる傾向にあることを述べました。その100円はどうしているか。これまでは100円が200枚くらいにたまったら、銀行の窓口に行って私の口座に入金してもらっていました。これは3月までは無料で手続きしてもらえました。実は「店舗硬貨整理手数料」というものが定められており、3月までは500枚まで無料でした。しかし4月にこの手数料も改定され、51~100枚が660円、そして101~500枚では990円!が発生してしまうとのことでした。よって、これからは100円200枚を窓口で入金すると、990円も払わなければなりません。これは非常に痛い。今後、銀行に小銭整理をお願いするのはやめようと思います。