メニュー

117. ポンコツちゃん検証中

[2020.08.07]

 先日とあるコンビニの書籍コーナーをのぞいたところ、「ポンコツちゃん検証中」1)というコミックを見かけました。タイトルからして、何だか面白そう・・・と感じ、つい衝動買いしてしまいました。早速1巻読んでみたところ、コミカルな展開に思わずハマってしまい、すぐさま2巻以降を購入。現在(執筆時点)3巻を読んでいるところです。

 男子高校生の水戸要(みと かなめ)は父親譲りの目つきの悪さ、母親譲りのぶっきらぼうな話し方が災いし、周囲から避けられてしまいます。誰かに頼られたいという気持ちがありましたがうまくいかずほぼ諦めかけていました。しかしながら、最近になって頼ってくれる人ができました。隣のクラスの女子で、この作品の主人公である「ポンコツちゃん」こと、夢咲舞落(ゆめさき ひらり)です。何をやってもうまくいかないポンコツな夢咲さんは自称「神様」により突然「能力者」にさせられてしまいます。1年後、隕石が地球に落下し、人類が滅亡すると予言されます。それを食い止めるために、「神様」から「日替わり能力」(毎日変わる特殊能力)が与えられ、その能力で何ができるか検証するよう依頼されます。水戸くんはパートナーとして夢咲さんを援助していくことになります1)
 その「日替わり能力」というものがかなりバラエティに富んで面白い。触ったものをドローンにする能力1)、触ったものをプリンにする能力1)、物体を分裂させる能力1)、物をスライドさせる能力1)など隕石対策になりそうなものもあれば、夢うつつになる能力2)、タヌキ化2)、論破するメガネの能力3)など隕石に立ち向かうのに役に立つのだろうか・・・というものもあります。周囲から避けられる傾向にありながらも優しい性格の水戸くんと、ポンコツながらも能力の検証に一生懸命取り組む夢咲さんが、今後いかに距離が縮まるか、とても気になります。
 とにかく、ギャグ中心の構成であり、シリアスな場面はほとんどないので、安心して読めるところがありがたい。コロナ禍で暗いこのご時世に、疲れた時の一休みとしてぴったりの作品と考えております。
 まもなくお盆休み。世間では「GO TO」などと言われていますけれども、心配性の私は新型コロナを懸念し、遠出は自粛することにします。この連休は「ステイホーム」して、たまった漫画を読んで過ごすことになりそうです。

 

【文献】
1) 福地翼:ポンコツちゃん検証中(1).小学館,東京,2019.
2) 福地翼:ポンコツちゃん検証中(2).小学館,東京,2019.
3) 福地翼:ポンコツちゃん検証中(3).小学館,東京,2020.

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME