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204. 新型コロナワクチンの集団接種2

[2022.03.18]

 2月から、那須塩原市でも本格的に新型コロナワクチン3回目接種の集団接種が始まりました。1~2回目と同様に、私も医師会からの派遣という形で集団接種の業務に携わっております。会場は、1~2回接種の際は市内の体育館でした(165話)が、今回は某スーパーマーケットに変更されました。これは、今年本県で国体が開催されるために体育館が使用できないというのが理由とのことです。ただ、その他に体育館は冬が寒く、夏が暑いなど快適さに欠けるという理由もあるのだと思っています。
 スーパーマーケットは空調がきいておりかなり快適です。真冬でも室内はとても暖かく、カーディガンを着ていると暑いくらいです。その一方で、周囲の騒音がとても大きいのが気になります。ちょうど接種会場の隣がゲームコーナーで、ゲームの音や、そこで遊ぶお子様の声がよく聞こえますし、時折館内放送が流れることもあります。特に日曜日は買い物客が多くなるため、周囲はとても賑やかになります。このため、問診の際には大きな声で話すなど工夫を必要とします。
 那須塩原市の集団接種では、問診と接種の両方を医師が担当します。現在、1コマ(90分)あたり80人程度の接種をしており、スピードもある程度要求されます。問診の際には、特に重要なポイント4点(①1,2回の接種で重篤な副反応がなかったか、②内服薬チェック(血液をサラサラにする薬を服用していないか)、③現在の体調は問題ないか、④アレルギーの有無のチェック)を重視して伺うことにしています。
 3月から、我々が担当する集団接種ではモデルナ製ワクチンが使われるようになりました。先日の接種では、「モデルナ製は初めてだが、問題ないか」とのご心配の声を予想以上に多くいただき、驚きました。テレビなどで、モデルナ製ワクチンは副反応が強いと報じられていることもあり、不安になられる方が多いのだと思います。先日は、ご心配な方に対し、「確かに副反応は心配かもしれません。しかし新型コロナ感染症の予防、重症化リスク軽減などのメリットが期待できます」と説明いたしました。けれども、より適切な説明の仕方があるのかもしれないと感じており、それを追求するためにもっと勉強しなくてはと痛感したのでした。

 

 

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