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241. Web講演会の座長2

[2022.11.25]

 先日、とある製薬会社主催の講演会で座長を務めました。座長を担当するのは、昨年10月(182話)以来2回目のことです。今回講演をされた先生は、なんと私の研修医時代にて大変お世話になった先輩です。先生は、精神薬理学をご専門にされており、現在青森県のとある病院で病院長をされています。
 今回の講演会は、製薬会社の担当者さんから「(その先輩の先生との)コラボで講演会をやりませんか」とのご提案を頂いたことから始まりました。当初の企画は、先生がはるばる那須塩原に来てくださって、対面式で講演会をするというものでした。しかし、「コロナの感染状況が読めない」という事情もあり、リモート方式に変更。その後紆余曲折を経て、先日施行された形式となりました。
 今回も座長を務めるにあたり、事前に入念に準備をしました。幸い先生からのご厚意で事前にご講演のスライドを頂戴することができましたので、座長としてどのようなコメントをすればいいか、事前に検討することができました。本番でフリーズしたら、という懸念がありましたので、コメントすべき内容のメモを作っておきました。質疑応答の時間では、参加者からの質問がない場合には、座長が質問する必要がありますので、事前にいくつか質問の内容を準備しておきました。
 本番当日。緊張のためか、若干胃腸の具合が怪しくなりました。ただこれはどうにもならないものと諦め、本番に臨みました。今回も当院の院長室からのライブ配信という形態で参加いたしました。今回の講演会は2本立てで、私が担当するのは後半です。前半は、抗精神病薬の最も重篤な副作用である、悪性症候群のお話で、症例提示もあり大変勉強になりました。そしていよいよ後半の講演です。まず私が座長として、先輩の先生の紹介をいたしました。ガチガチになりながら、何とかお話いたしました(これぞ森田療法のいう「目的本位」?)。先生は数々のご講演をされていることもあり、大変リズミカルで分かりやすくお話をされていました。しかもご専門の薬理学に関するデータを多く提示されており、大変説得力のある内容でした。質疑応答では参加者からのご質問がなかったため、私から2つ質問することにしました。質問に対し先生はわかりやすく解説してくださり、今後の診療に役に立つお話を伺うことができました。この勢いで3点目、4点目…とお尋ねしたかったけれども、時間になってしまいましたので、ここで締めの挨拶をいたしました。
 コロナ禍でなく平時であれば、直接先輩にお会いし、近況などゆっくりお話ししたかったのですけれども、今回はリモートということもあり、あまりお話しできなかったところが心残りです。とはいえ、久々にその先輩と精神医学に関するディスカッションをすることができ、大変貴重な時間でした。この講演会を企画された製薬会社の方々、および先輩の先生に御礼を申し上げます。

 

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