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68. 発想ノート

[2019.08.30]

 井原裕先生「精神科医が実践する デジタルに頼らない効率高速仕事術」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)(以下「効率高速仕事術」)を拝読いたしました。

 井原先生は、獨協医科大学埼玉医療センター こころの診療科教授。「薬に頼らない精神医療」を実践されており、それに関連した数々の書籍を出されています。井原先生のご著書は実臨床に大いに役に立つ内容であり、かなり参考にさせていただいております。

 「効率高速仕事術」では主に3つのテーマが取り上げられています。1.発想の管理、2.書類の管理、3.時間の管理です。また序章には、井原先生の日常のご様子が書かれており、大学病院教授の先生がいかにご多忙かを知ることができます。

 上記の3つのテーマのうち、私が最も参考になったのが、「発想の管理」です。井原先生は、常にペンを挟んだ5号ノート(A6サイズ)を携帯されており、思いつかれたことがあるとすぐさまメモを取られるとのことです。人間は良い発想があったとしても、いつの間にか忘れてしまうものです。井原先生は、「偶然のタイミングで浮かんできたアイデアは、優れたものが多い」、よって「『5秒以内にメモを取れる』状態にしておかなければなりません」と述べられています。ちなみに先生が愛用されているノートは、「コクヨのキャンパスノートB中横罫 6mm×20行、48枚」で、ペンは、ゼブラの「スラリシャーボ2000」とのことです。

  こちらを拝読し、私も同じことをやってみよう!と思いました。私もいろいろ発想が浮かぶものの、いつしか失念してしまうことも多く、困っていました。発想が浮かんでも、日々の業務に押しつぶされ、いつの間にか「あれ?なんだったけな・・・」と思うこともしばしばです。特に大事なことはメモ紙に書くこともしていましたが、そのメモ紙もどこかへ行ってしまうことも多くありました。
 スマホアプリ「Evernote」に書き込むこともしたことがあります。しかし意外にもアプリの起動に時間がかかってしまうものです。しかも私の場合スマホの文字入力が極めて遅いため、全く実用的ではありません。

 そんな困った事態のなか、井原先生の「発想の管理」の方法に出会ったのです。

 早速井原先生の方法をトライすることにいたしました。偶然にも、自宅の本棚から井原先生ご愛用のキャンパスノートと同じものが未使用のまま放置されているのを発見しました(数年前に買ったものと思いますが、どのような目的で購入したか思い出せません)。このノートのサイズに合うコンパクトなペンは今のところ所持してはおらず、現時点ではカバンにいつも入れている4色ペンで代用しています。そのうち井原先生が使われている「スラリシャーボ」を購入したいところです。井原先生はノートをシャツの胸ポケットにしまわれているそうですが、私の場合胸ポケットには通常タニタの活動量計を入れていますので、ズボンの尻ポケットに入れることにしました。

 この方法を始めて数日。今のところ、思いついたこと、やらなければならないこと、今後やってみたいことなどをメモしています。こちらのブログの言い回しも書くことがあります。徒歩通勤の途中で何かを思いつくと、立ち止まってメモすることもあります。これまではすべてなんでも頭での記憶に頼り切っていたため、パソコンでいう「メモリに負荷がかかる状態」と同じようになり、いっぱいいっぱいになることがありました。しかし大事なことをノートに書くことで頭の「メモリ」への負荷が減り、いくらか楽になったかなという印象です。しかも、時間が空いた際にノートを見返すことで、やらなければならないことを思い起こすことも可能です。

 今後もこの方法を続けてみて、新たに感じたことがあった際には、ブログで続報を書いてみたいと思います。

 
使い始めて数日。早速ノートがヨレヨレになっています。

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