122. ゲリラ豪雨
先日、診療の後、車で大田原市の銀行に向かいました。運転中、雨が少しずつ強まり、銀行に到着した時には土砂降りになりました。あいにく傘はトランクの中。とにかく要件を済まさなければと思い、車外へ。ずぶぬれになりながらトランクから傘を取り出し、ダッシュで銀行の建物へ向かいました。要件を済ませた後にはさらに雨は激しくなりました。雷鳴も聞こえました。駐車場にある私の車までダッシュ。傘を使用しても衣服やバッグはかなり濡れてしまいました。このような土砂降りの中、車の運転を始めるのは危険です。雨が弱まるまで駐車場でじっと待機することにしました。この際、パニック症の森田療法的心理教育「夕立が過ぎるのを待つ」(16話)をつい思い出してしまいました。
ただ単に車内で待機するのも退屈です。この土砂降りの様子をスマホで動画撮影することにしました。ゲリラ豪雨の激しさがわかる動画が撮れました。10分くらい経過して、ようやく雨は弱まりました。安全を確認して、車を走らせることにしました。
この豪雨の動画を自分のもとにとどめておくのはもったいない。動画を私のツイッター(@nasu_cocoro)に投稿いたしました。投稿してすぐに、なんと民放2局(仮にA局、B局とします)のスタッフから連絡が来ました。この動画をゲリラ豪雨のニュースで使用したいとのこと。もちろん快諾いたしました。そのうちA局からは、「DM(ダイレクト・メッセージ)でその時の状況を教えてほしい」との要請がありました。詳細に状況をDMで伝えました。その後A局から連絡がありました。「夕方のニュース番組の気象コーナーで動画を使わせていただきました」とのこと。大変光栄に思いました。ただ欲を言えば、「(私の)動画は本日夕方のニュースで放映される予定」などという事前の告知をしてほしかった。予告があれば、私もそのニュースをチェックすることができたのに、と感じました。提供した動画がどのようにニュースで使用されたか、やはり気になりますから。
一方でB局からは、「撮影した場所と時間を教えてほしい」という質問のみでした。ただ、「翌朝のニュース番組で使用する予定です」との予告の連絡を頂くことができました。録画予約をして、更にリアルタイムでこの番組を視聴。ゲリラ豪雨のコーナーでなんと最初に私の動画が登場しました。テロップには「栃木・大田原市 きのう午後2時ごろ 視聴者提供」の文字が。これを見て感激しました。ただ、ナレーションに違和感を覚えました。「銀行の駐車場に車を停めたところで、突然降りだした強い雨と風に、撮影者はしばらく車から降りることができませんでした」。事実と異なるコメントをされてしまいました。下線の部分は、B局が勝手に作り出したストーリーです。このような方法でマスコミは一方的にニュースを作ってしまうのか・・・と少し愕然としました。B局は私に対しもう少し詳しく取材してほしかった、というのが正直な感想です。