絶好の天候に恵まれたとある日曜日、私は塩谷町へドライブに出かけました。「しおや湧水の里ウォーク」（６６、６７話）のコースにもなった、「尚仁沢湧水」へ久々に行きたいと思ったのです。
　駐車場に車を置き、徒歩で湧水群に向かいます。途中、アップダウンの激しい遊歩道を歩きます。昨年のウォーク大会の時は約２８ｋｍ歩いてきた足でこのコースに挑んだため、足がガクガクになってしまったことを記憶しています（更には足がつるというトラブルも発生しました）。しかし、今回は遊歩道入り口の急な登りがきつかったものの、その後は比較的スムーズに歩けました。約1.5ｋｍ歩き、湧水群に到達しました。
　ウォーク大会の時は、先を急ぐためにゆっくり眺める余裕がありませんでしたけれども、今回はのんびり過ごすことができました。付近一帯は樹齢数百年に及ぶ原生林に覆われています。とても空気がおいしい（その時は周囲にあまり人がいませんでしたので、マスクなしでもOKでした）。何といっても、水の流れる音に癒されました。湧き出る水は名水百選にも選ばれており、「美味しい水」としても有名とのことです。そこでしばらく過ごしていたら、何だか元気が湧いてきた感じになりました。この地がパワースポットとか癒しの地と言われるゆえんが分かった気がします。自然の偉大さを感じたのでした。
　皆さんも、デスクワークなど頭脳労働で疲れたら、あるいは新型コロナ関連ニュースで気持ちが滅入ったら、自然と触れ合ってみてはいかがでしょうか。森田療法でいう「外相整えば内相自ずから熟す」（２６話）の通り、自然豊かな土地を訪れることで気持ちも徐々にプラスの方向へ変化することがよくありますから。

先日訪れた「尚仁沢湧水」（栃木県塩谷町）。
パワースポットとしても有名です。
動画です。 pic.twitter.com/VEde6nj1RJ

— 石川 純一@那須こころの医院（栃木県那須塩原市） (@nasu_cocoro) December 9, 2020

【参考サイト】
塩谷町ホームページ「尚仁沢湧水」
https://www.town.shioya.tochigi.jp/info/141