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134. 新しい「講演会」様式!?

[2020.11.27]

 最近製薬会社さんから、インターネット配信型の講演会の案内をいただくことが増えました。
 これまで講演会は、たいてい宇都宮市内のホテルで開催されていました。宇都宮の講演会に参加する際は、新幹線に乗って出向いたものです。また、栃木県北部エリアを対象にした小規模な講演会では、大田原市の結婚式場がよく用いられていました。
 しかしながら、新型コロナの影響で人を集めての講演会が困難になり、その代わりにインターネット配信による講演会が主流となりました。ZOOMアプリを使うことが多いです(主催する製薬会社さんによっては、Microsoft TeamsやWebexのこともあり)。
 インターネット配信型の最大のメリットは、わざわざ会場まで出向かなくてもご講演が拝聴できることです。かつては宇都宮市の講演会で参加したいものがあっても、診療の日と重なってしまい、断念することがよくありました。当院での診療が終わった後も、書類作成や患者さんへの電話対応、その他様々な業務があります。それをこなすと夜7時を過ぎてしまいます。これではとても宇都宮の講演会の時間には間に合いません。しかし、インターネットであれば当院にいながらすぐに講演会に参加できます。
 このインターネット配信型の講演会は、ご講演を聞く側だけでなく、講演される先生方にもメリットがあるのではと思います。特に遠方の先生が講演される場合は、長時間かけて会場まで移動する必要がなくなるため、時間や労力の節約になるでしょう。先日は、関西の病院に所属される先生が、ご自身の職場から講演されました。その先生は「今はコロナで大変な時代であるが、『どこでもドア』のように講演できるようになり、便利になった」とおっしゃっていました。
 なお、インターネットの講演会でも質疑応答の時間があります。質問する場合は、(1)マイクボタンをクリックして直接喋る、(2)チャットに質問内容を打ち込む、を選択できます。私はかなりの口下手であがり症なので、質問するときはいつもチャットを使います。冷や汗をかきながらおどおど喋る必要がないので、とても楽です(「ビクビクハラハラしながら喋りなさい」とする森田療法の考え方に反しますけれども・・・)。
 インターネットの講演会はこれだけメリットがありますけれども、一方でデメリットもあります。それは、会場での講演会のように、他の先生方との情報交換ができないということです。ホテルなどで開催される従来型の講演会の場合、メインの講演が終了した後に、たいていは情報交換会が設けられています。そこで様々な先生からのざっくばらんなお話を伺うことで、とても良い勉強になることもあります。インターネットの講演会では、そのような雑談がなかなかできません。このコロナ禍で、「密」になった会場での会話は禁忌とされていますので現在は辛抱するしかありません。とにかく、早く新型コロナが収束し、マスクなしで歓談できる時代が再び訪れることを祈るばかりです。

 

 

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