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175. アパラーデ

[2021.09.10]

 毎月私が購読しているマンガ雑誌「本当にあった笑える話(ほんわら)」に、東條さち子先生「素人のゼロからカフェオープンinスリランカ」が連載されています。著者がスリランカのある街でカフェを開き、スリランカの独特な文化に戸惑いながら経営していくという体験を4コマ漫画にした作品です。ほんわら最新号(2021年10月号)に掲載された本作品1)で、「アパラーデ」という言葉が登場します。これは、スリランカの言葉で「もったいない」という意味。スリランカでは、電気をつけ惜しみ(電気代がもったいない)、シャンプーやせっけんまで買い惜しみ、車も乗り惜しむ(ガソリンやタイヤがもったいない)など、「アパラーデ(もったいない)」を多用しているそうです。モノを節約すること自体はある意味美徳かもしれません。しかし、カフェでの商売においてもサービスの「アパラーデ」が出てしまいます。現地の従業員が材料を節約するためにジュースの濃度を薄くしてクオリティを下げてしまったことや、電気代節約のために店内のWi-Fiの電源を切ってしまいお客さんが自由にWi-Fiを使用することができなくなったエピソードなどが紹介。従業員の「アパラーデ」に、オーナーである著者が困ってしまった・・・というお話でした。
 ところで、私が「もったいない」と思い、捨てずにストックしているものに、A4サイズの印刷物(片面が白紙のもの)があります。クリニックを開業してから、様々な機関から郵便物が届くようになりました。その中で、カバーレターは片面が白紙で、しかも良質な紙であることが多いので捨てずに保管します。また、送られてくるFAXの中で不要なもの、印刷ミスをした用紙などもストックしています。これらの紙は、電気代、電話代、物品購入費などの領収書を印刷する際に使用しています。最近ではペーパーレス化に伴い、電力会社、電話会社などは紙の領収書を送ってくれなくなりました。またインターネットで備品や書籍などを購入した際もたいてい紙の領収書はついてきません。ただし経費を支払ったという証憑書類を残すためには紙ベースの領収書が必要です。このために、まずは領収書発行のサイトにアクセスして、PDFファイルの領収書をダウンロードします。そして、ストックしていた印刷物をプリンタにセットして、白紙の面に印刷するようにしています。こうすることで、紙の有効活用にもなりますし、新しいコピー用紙の消費量軽減にも役に立ちます。これも「物の性を尽くす」(65話93話など)では、と勝手に思っています。

【文献】
1) 東條さち子:素人のゼロからカフェオープンinスリランカ.本当にあった笑える話2021年10月号,ぶんか社,2021.

 

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