244. 中学生の職場訪問
先日、市内のとある中学校の先生が来院されました。学校の教育活動の一環として、職場訪問というのがあり、生徒さん2人を受け入れてくれないかとのことでした。そのお二人は精神科医療に興味を持っており、当院の職場見学と私へのインタビューを希望したいとのことでした。私の経験をお伝えすることで、少しでも地域の中学生のお役に立てればと感じた私は、快諾することにいたしました。
見学当日(この日は木曜日で休診日でした)、中学生お二人が来訪しました。まずは院内を案内し、それから診察室にてインタビューを受けました。インタビューではお二人から様々な質問をいただきました。「精神科医になったきっかけは?」「どのような相談者(患者さん)が多いのですか?」「精神科医になるためにはどのような進路を選べばよいですか?」「患者さんに対する診療の他にはどのような仕事をしていますか?」などなど。私の回答に、お二人は真剣に耳を傾けてくれました(私はあがり症のため、一部説明がわかりにくかったかな?というところもあり、申し訳なかったなという箇所もありましたが・・・)。一連の質問をお受けしたあと、私が診療時に白衣を着ない理由についてお話ししました。「お医者さんと言えば白衣を着る印象にありますけれども、白衣を着てしまうと患者さんとの上下関係ができてしまうのではと感じてしまいます。私は診察の時は患者さんとできるだけ対等でいたいという考えがあります。だからこのような(長袖シャツの上にカーディガンの)恰好で診察するのですよ」とお話しいたしました。そして、記念写真を撮らせてほしいとのことであり、3人で写真撮影をしました。
外科や内科、救急科などの動きのある診療科はかっこいいというイメージがあるのに対し、私が携わっている診療科はやや地味な印象にあります。しかし今回、中学の生徒さんが精神科・心療内科に興味を持っていることを知り、本当にうれしかったです。ありがとうございました。