245. 音威子府村のそば茶
先日北海道音威子府村(おといねっぷむら)から、ふるさと納税の返礼品である「そば茶」が届きました。
音威子府村は北海道の道北に位置し、人口は700人弱。北海道で一番小さい村といわれます。私は大学生の頃に一度この地を訪問したことがあります。日本最北の駅である稚内駅から普通列車で名寄(なよろ)へ向かう途中、ここ音威子府で約1時間停車しました。その際に、駅前を散策し、小さなスーパーに立ち寄り、パンを購入したのを覚えています。当時音威子府駅には有名な駅そばがありましたけれども、見逃してしまいました。残念ながらこの駅そば屋は最近廃業してしまったようです。あの時駅そばの存在に気づき、食べていれば良かったと悔やまれます。
さて、届いたそば茶を早速いただくことにしました。急須にそば茶を入れ、熱湯を注いで、普通のお茶のようにいただきます。香ばしい香りがして、とてもおいしい。最近ではそば茶を水筒に入れて、職場でもそば茶を楽しんでいます。
そば茶を飲んだ後には、もう一つの楽しみがあります。パッケージに、「茶がらは捨てないでご飯と一緒に炊いてみて下さい」と書いてあります。炊飯器の釜にお米と水を入れたあとに、茶がらを投入します。炊飯開始してしばらくすると、炊飯器からはそば茶の香りが広がります。炊きあがったご飯の写真がこちら。
香ばしいご飯でとてもおいしく、おかずなしでも食べられます。このそば茶ご飯をお弁当箱に詰めて、昼食としていただくこともあります。冷めてもおいしいです。このように、一度お茶として使用した茶がらを捨てずにご飯と一緒に炊くことで、そばに含まれる栄養を余すところなく楽しめる。森田正馬先生の「物の性を尽くす」(65話、93話など)ではと感じました。そして、いつかは音威子府村を再び訪れたい気持ちにもなりました。