331. 山形花笠まつりの思い出
例年8月5,6,7日の3日間、山形市にて「山形花笠まつり」が開催されます。仙台七夕まつり、青森ねぶた祭、秋田竿灯まつりの3つは東北三大祭りとされていますが、それに山形花笠まつりを加えて、東北四大祭りと言われることもあります。このまつりの3日間、山形市の中心街通りにて、様々な団体による花笠踊りのパレードを観ることができます。
私もかつて、山形花笠まつりのパレードに参加したことがあります。山形で研修医をしていた頃でした。当時私が所属していた山形大学医学部附属病院は、山形花笠まつりに毎年出場しており、医師、看護師などの職員がメンバーとして参加しました。われわれ研修医は参加が義務でした。花笠まつりの直前に、何度か踊りの練習の時間が設けられていました。しかし私は仕事(実際には研修医という身分なので雑用が主でしたが)で多忙だったため、練習に参加することができませんでした。現在であればYouTubeなどの動画サイトで踊り方について自習することができますが、当時はそのようなものはありませんでした。踊り方が全く分からないまま、ぶっつけ本番で花笠まつりに出場することになりました。かつて花笠まつりに参加した先輩医師から「とにかく、前の人が踊っているのを真似ればいいから」との助言をもらい、その通りにすることにしました。我々の団体のパレードがスタート。周りの人の動作をまねて踊ることにしました。踊り続けるうちにだんだんとコツがつかめてきて、楽しく感じられました。「ヤッショ、マカショ」という掛け声もとても心地よかったです。途中休憩を入れて約1時間、中心街通りを踊りながら歩き、ゴール地点の旧山形県庁(文翔館)に到着。おしまいに、私が所属していた精神科病棟のメンバーで記念写真を撮りました。当時運動不足だった影響か、翌日は全身の筋肉痛で苦しんだのを覚えています。
ところで、数年前にどこかの東北の土産屋さんで、美少女キャラ?の花笠まつりのクリアファイルを購入しました。これは現在も事務作業関連の書類をファイリングしており、大活躍しています。このファイルを見るたびに、花笠まつりに参加した時の記憶がよみがえります。