75. 令和元年台風第19号
台風第19号により被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
幸いここ那須塩原駅付近は大きな被害はなく、現在当院では通常通りの診療をしております。
さて、台風第19号が接近する数日前からニュースなどで、この台風により甚大な被害が発生する恐れがある、と報じられていました。10月10日(木)に気象庁ホームページの台風情報を見たところ、「猛烈な」強さで、中心気圧は915hPa。しかも暴風域や暴風警戒域が極めて大きい。このままの勢力を保持しながら、接近、上陸する恐れがあるとのこと。私は昔から気象に興味があり、気象庁のサイトはこまめにチェックしていましたけれども、このような勢力の台風はこれまで見たことがありません。更にネットで情報を確認したところ、殊に大荒れの天候が予想される時間は、12日(土)のお昼過ぎからとのこと。ちょうど当院で診療している時間にあたってしまうではないですか。これでは、患者さんが通院される際にも、当院スタッフが帰宅する際にも、危険が伴います。しかも、診療の途中で停電が起こった場合、実質上診療はストップしてしまいます。当院ではカルテも医療費計算もすべて電子化されていますから。
結果、12日は診療受付の終了時間を繰り上げるべきと判断しました。
当院は完全予約制の診療所ですので、患者さんに連絡し予約の変更をお願いする必要があります。11日(金)の朝、スタッフに、患者さんへの連絡と予約時間の調整をお願いすることにしました。幸い、12日の午後に予約されていた患者さん全員に連絡が取れ、同日の早い時刻や別の日への予約変更をお願いいたしました。スタッフから提案があり、本来2時間程度のお昼休みを30分程度に短縮し、お昼にも診療の予約を入れることにしました。結果的には、14:00がその日の最終の枠とすることで調整することができました。
予約変更に応じてくださった患者さんに対し、この場を借りて御礼を申し上げます。また、患者さんへの連絡や予約時間の調整に携わったスタッフに大変感謝しております。
なお、12日は大きな混乱はなく、14:30ごろで診療終了いたしました。その直後から、急激に風、雨とも強まり、恐怖を覚えました。
今回の台風で広範囲にわたり甚大な被害が発生し、大変胸を痛めております。被災地の一日での早い復旧を祈るばかりです。