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74. 第37回日本森田療法学会

[2019.10.11]

 10月4~6日、第37回日本森田療法学会(浜松市)に参加いたしました。

 今回の大会テーマは、「新時代の森田療法、来たるべきもの」。今年は、森田正馬先生が森田療法を創始されてから100年にあたります。しかも、元号が平成から令和に変わった年でもあります。よって今回の学会では、森田正馬先生が作り上げられた森田理論の再考、そしてこれからの時代へ向けての課題が殊に話題になりました。
 シンポジウム1は「森田療法成立100年、森田理論の再考」で、3名のパネリストの先生が、「『生の欲望』と『思想の矛盾』」、「あるがまま」などの森田療法の神髄、そして仏教と森田理論について解説されました。
 シンポジウム2は「精神療法の効果検証と脳機能改善過程の探索」。外来森田療法の効果判定研究についての話題提供もありました。近年、それぞれの治療法についてどのくらい効果があったのか、科学的に検証することが求められる時代になっています。これは精神療法では認知行動療法が良く行なわれており、森田療法も今後避けては通れない道だと思います。最近そのパイロット・スタディが施行されたとのことで、4症例に対して森田療法の治療マニュアルを用いて治療セッションを行なった経緯と、その結果について発表されました。

 一般演題では、あらゆる分野の方々のご発表を拝聴いたしました。発表される方々の職業は、医師、看護師、臨床心理士、心理カウンセラー、ケースワーカー、教育関係者、そして当事者など幅広いのがこの学会の特徴です。皆さんがそれぞれ味のある森田療法をされていて、大変参考になりました。

 前回のブログで記載した通り、私も一般演題で発表いたしました。大会長の山末英典先生(浜松医科大学医学部 精神医学講座 教授)による開会挨拶の直後の発表でした。本番は、予想通り冷や汗をかきつつ、途中でどもりながらも、症例報告をいたしました。質疑応答の時間では、フロアの先生から好意的なコメントを頂戴し、更に発表後には「わかりやすい発表で良かった」などとお褒めのお言葉をたくさんいただきました。誠にありがとうございました。

 

 

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