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111. 「お渡し会」で恐怖突入!

[2020.06.26]

 久々にパソコンのドキュメントフォルダをのぞいてみたところ、声優さんのイベントに参加した記録のファイルが見つかりました。約4年前に作成したものです。その中に、「恐怖突入」(注)ともいえるエピソードがありましたので、お恥ずかしながら・・・ここでご紹介いたします。

 今から約4年前、声優さんのライブのブルーレイを某アニメ専門店で購入したところ、イベント抽選券をもらいました。どうせ当たらないだろう・・・と思いつつ応募したところ、見事当選の通知が届きました。
 このイベントには、著名な声優である、内山夕実さんが登場されるとのこと。当時私は、内山さんがパーソナリティを務められるラジオ番組を毎週チェックしていました。それだけに、このイベントの当選通知を見て、とても感激したのを覚えています。
 ただ一方で、心配なことが生じました。イベントの内容をよく見てみると、「お渡し会」と書いてありました。お渡し会とは、出演者から直接手渡しでプレゼントが渡され、その間その方とお話しできる、というイベントです。著名な声優さんと対話できるなんて、とても貴重な体験ではないか、と思われることでしょう。しかしながら、私はかなりの「あがり症」なのです(73話参照)。これまでも、緊張して頭が真っ白になってしまったことを経験してきました(注:ごく最近でも某所でやらかしてしまいました)。内山さんの前で、フリーズして言葉が出なくなったら、変なことを喋ってしまったら・・・という予期不安が生じました。
 お渡し会では、出演者に対しどのようなことを喋ればいいのか・・・。些細なことにとらわれて心配になる神経質ゆえ、お渡し会について、ネットで検索しました。しかしながら、某若手声優さんがお渡し会で塩対応をしたとか、お話しできる時間はほんの数秒しかない、などという記事のみで、具体的なイベントの流れについての記載は見つかりませんでした。いろいろ悩んだ結果、「いつも応援しています!これからもお元気でご活躍ください!」というメッセージを伝えればよいのかな、と頭でシミュレーションしました(こういうところも神経質の特徴です)。
 ついに、イベント当日。楽しみというよりは緊張でいっぱいになりつつ、イベント会場へ足を運びました。会場内には150人程度の参加者がいました。開始時刻となり、内山さんがステージに登場。まずは内山さんによるミニトークがあり、そして遂にお渡し会スタート。
 前の参加者の様子を観察します。内山さんからとあるものが渡され、何か話している様子でした。驚いたのは、一人当たりの時間が意外にも長かったことです。20~30秒くらいに思えました。しまった!最初に考えていた言葉だけでは足りないではないか!話題のネタを見つけないと!と一気に焦りを覚えました。どうしよう・・・と思っているうちにいつの間にか私の番になってしまいました。私の整理番号は17番で、結構早かったのです。もう逃げられません。恐怖突入だ!どうにでもなれ!と思い、内山さんの前に進みました。以下はだいたいの話の内容です(注:私の記憶によるものであり、正確なものではありません)。

:今日はありがとうございます~!
:あ~どうも。いつも応援しています!
:ありがとうございます!
:ラジオ番組、いつも聴いていますよ!
:ありがとうございます!
:ドライブしながら聴いているんです!
:へえ~!これからも安全運転で聴いてくださいね。
:はい。これからもお元気で!
:お元気で~!!(笑顔で両手で手を振る)

 良かった!内山さんとお話することができた!直前まで、何を話そうか悩んでしまいましたけれども、意外にも何とかなるものだ、と思いました。
 内山さんはとても気さくな方で、お話しやすい印象でした。とても素敵な声優さんだなと感じながら、大満足して会場を後にしたのでした。
 なお、会話に夢中になり、内山さんから頂いたものをチェックする余裕がありませんでしたけれども、自宅に戻り確認したところ、内山さんらが写っているブロマイド写真でした。

(注)「恐怖突入」:森田療法の重要ワードで、恐怖の対象にビクビクハラハラしながら飛び込む構えのことです。これまでこちらのブログでは、7話32話46話83話84話102話でこの言葉を取り上げております。

 

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