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206. 獄激辛Final

[2022.04.01]

 いつもチェックしているYouTube「散歩するアンドロイド」(190話)には、旅行記の動画の他に、「ペヤング獄激辛やきそば」の完食に挑む動画が公開されています。この動画に登場する「アンドロイドのお姉さん」は、涙を流し、途中で飲み物を飲みつつ、苦しみながらも獄激辛やきそばを完食しています。この動画を見て、不謹慎にも吹き出しそうになりながらも、この焼きそばはいったいどんな味がするのだろう?私が食べたらどうなるだろう?と感じました。そこで、スーパーやコンビニの即席めんコーナーで獄激辛やきそばを探してみましたけれども、なかなか見つかりませんでした。しかし探し求めること数か月、いつも利用するコンビニで、「ペヤングやきそば獄激辛Final」を発見しました。新発売商品のようです。パッケージには、涙を流し手でバッテンを作って拒絶する閻魔様が描かれていました。あの地獄の主が涙を流すほど辛い!ということをアピールしているようです。更に、「獄激辛の辛さ2倍!!」という文字もありました。あのアンドロイドのお姉さんが食べた「獄激辛」の倍の辛さです。当初は、自分には到底食べられないだろうと敬遠していましたけれども、自分がこれを食べたらどうなるだろう、という好奇心が勝ってしまい、つい購入してしまいました。これは知りたがりの神経質ゆえだと勝手に思っています。


 購入して数日後、いよいよ「獄激辛Final」の喫食です。作り方はノーマルのペヤングソースやきそばと同じです。ふたを開けて、かやくを容器に入れ、お湯を入れ、3分経過したらお湯を捨てて、ソースを麺にかけるというもの。ソースを入れる前に麺だけを少し食べてみましたけれども、特に辛くはありませんでした。辛さの諸悪の根源はソースのようです。「獄激辛Finalソース」を麺に投入。

麺を撹拌すると、「見た目は」おいしそうな焼きそばが出来上がりました。

そして麺を口に入れました。その瞬間辛さは感じず、「これなら楽勝では?」と感じましたが、その数秒後に悲劇が訪れました。「!!!!!!!!」一気に、口の中全体が焼けるような辛さを覚えました。箸の動きが止まってしまい、全身に軽いけいれんが生じ、涙と汗が一気に出てきました。じっとしていられず、部屋を動き回ってしまいました。慌てて甘いドリンクを飲みましたけれども、それでも焼けるような口の中の辛さは続きました。食べ物を粗末にしてはならないという信条を持っている私は、何とか続けて食べようとしましたが、身体が拒絶してしまい、この焼きそばを口に入れることができませんでした。無理に食べてしまうと、今度は消化管に悪影響を及ぼす恐れがあります。結局数口食べただけでギブアップ。「物の性を尽くす」ということで、何らかの料理に再利用することも考えましたけれども、あまりにも辛すぎるので再利用は無理と判断しました。この焼きそばはゴミ箱行きになってしまいました。食べ物を粗末にしてしまった私は罪悪感を覚えました。
 その後、インターネットでこの商品についてのレビューを見てみたところ、「数口で断念した」「食べたあとに腹痛を覚える」「嘔吐した」「人間の食べ物ではない」などの記載が目立ちました。この情報を予め入手し、「獄激辛Final」の真の恐ろしさを理解していれば、この商品を買わずに済んだのにと後悔しています。先ほど、私がこの商品を買った行為は、知りたがりの神経質ゆえと言及しましたけれども、実際には非常に神経質が足りない行為だったと反省したのでした。

【注意!】この「ペヤングやきそば獄激辛Final」を、好奇心などを理由に軽々しく購入して食べることは全くお勧めできません!辛いもの好きな多くの方々がギブアップしていますし、腹痛、嘔吐などの健康上の問題が生じる恐れがあります!この商品によって生じるいかなる損害(健康被害、死亡など)について、当院は一切責任を負いません。

 

 

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