365. 間もなく廃止のKK線を走行した
先月、ネットニュースで、「東京高速道路(KK線)が4月5日20時をもって廃止」という記事を見ました。
首都高のホームページから抜粋。日本橋区間地下化事業のため、【Y】八重洲線は4月5日20時より約10年間長期通行止になる。それと同時にKK線は廃止。
KK線は、蓬莱橋(汐留付近)から新橋、銀座を経由し新京橋に至る道路です。首都高のネットワークに事実上組み込まれていますが、首都高速道路(株)ではなく、東京高速道路(株)が運営しています。「高速道路」という名前がついていながらも通行料は無料。高架下のテナントの賃貸料により収入を得て道路の維持管理をしている、珍しい道路です。銀座付近を散策した際によくKK線を見てきており、いつかはこの道路を車で走行してみたいと思っていました。しかしなかなかその機会はありませんでした。冒頭で述べた「KK線廃止」の報道に触れ、何とかして廃止前にKK線を走ることができないだろうか、と感じるようになりました。幸いにも、東京・八王子へ車で行く用事ができたことから、そのついでにKK線の「乗り納め」をいたしました(当日、那須塩原からKK線を経由して八王子へ向かったルートにつきましては、【補足】をご参照ください)。
まずは都心環状線外回りの神田橋ジャンクションから、八重洲線に入りました。
地下を走行します。八重洲線は4月5日20時から2035年度まで長期通行止めになります。この道路は大幅に改修され、約10年後には環状線のメインルートになるそうです。
西銀座乗継所を通過し、いよいよKK線に入りました。
ビル群の間を走行します。写真の右に見える線路は東海道新幹線。この道路の最高速度は40km/h。カーブが多いと聞いていたため、慎重にスピードを出さずに運転していたところ、後ろの車が高スピードで迫ってきました。ひやひやしながら運転しました。周囲の景色を眺める余裕はありませんでした。途中から片側2車線になりました。後ろからの車は私の車をあっという間に追い抜いていきました。後続車はいなくなり、少し余裕ができました。ようやく景色が楽しめるかなと思っていた矢先に、汐留の料金所に到達してしまいました。KK線での走行時間はわずか数分。あっという間のドライブでした。
なお、KK線廃止後、この道路は歩行者のための空間として整備されるそうです。整備完了の時期は2030年代から2040年代を目標とのことで、かなり先になりますけれども、その遊歩道が完成した際には、ぜひとも訪れたいと思っています。
【KK線再生プロジェクト】
https://www.kk-saisei.com/
★記事に掲載した道路の画像(写真)は、ドライブレコーダーで録画したデータをもとに編集したものです。若干画像が荒いです。ご了承ください。
【補足】那須塩原からKK線を経由し八王子へ至るルート
【E4】東北道→【S1】川口線→【C2】中央環状線内回り→【5】池袋線→【C1】都心環状線外回り→【Y】八重洲線→【D8】KK線→【C1】都心環状線外回り→【4】新宿線→【E20】中央道
厳密にいえば、これは、首都高をいったん降りてKK線を通り、再び首都高に入るルートです。通常は、いったん首都高を降りて再び首都高に入ると、新たに料金が発生します。しかし、上記のルートの場合、KK線を10分以内に通過すれば、新たな首都高料金は発生せず、通しの料金となるというルールが適用されます。