このブログを作成する際、Wordファイルに一度下書きし、文章を完成させてからブログのサイトにコピー＆ペーストしています。１話、２話はブログのサイトに直接書き込みをしていたのですが、編集するたびに毎回サイトにログインするのはかなり面倒ですし、見直しの際に文章が読みにくい。よって、３話からはWordに下書きする方法に変更して現在に至ります。

　この下書きは、３話から今回の８１話まで、一つのファイルを使用しています。Ａ４用紙換算で１２９頁、字数は１０万字を超えました（ただし没ネタも消さずに残しているため、実際に公開しているブログの文字数はそれよりもかなり少ないです）。

　久々に過去の下書きを見返してみたところ、いくつかの話が欠番になっているのを発見しました。それは、１、２、２１、２２、２３、２４話、そして５１話です。１、２話が欠番になっているのは先述の通りです。２１～２４話は、当院の開業直前であまりにも多忙であり、Wordに下書きする余裕がなく、直接ブログのサイトに打ち込みしたことを思い出しました。

　そして、５１話について。これが今回のテーマです。

　５１話のタイトルは「令和の時代と森田療法」。ちょうど平成から令和に元号が変わった直後で、大型連休の真っ最中での公開でした。

　実は私はこの連休を利用して、北陸方面へドライブ旅行をしました。４月２９日に那須塩原を出発し、旅先で３泊して、本来は５月２日の木曜日に那須塩原に帰ってくる予定でした。しかしながら、５月２日の帰路の途中、先の高速道路でかなりの渋滞が発生していることを知りました。そのまま大渋滞に巻き込まれた場合、夜中まで運転することにもなりかねません。これでは眠気や疲労と戦いながらの運転となり、大変危険です。そこで急遽スマホで神奈川県秦野（はだの）市のホテルを予約し、そこで１泊することにしました。

　５月３日の金曜日、秦野市のホテルで朝を迎えました。そこで「しまった！」と思ったのです。金曜日といえば、このブログの更新日。この日になっても下書きすらもできていなかったのです。「毎週金曜日更新」とは明記していないものの、ずっと金曜日更新で定着しているため、公開が１日でも遅くなったり、ましてや更新しない週が生じたりするのは、かなり気持ち悪いものです（そう感じるのは、私の神経質性格によるものだと思います）。朝早く秦野を出発し那須塩原に戻り自宅でブログを仕上げる方法も考えました。しかし東北道が午前中大渋滞との情報がありました。その渋滞に巻き込まれた場合、那須塩原到着がかなり遅くなってしまいます。それからブログを書き始めるのでは、金曜日公開に間に合わなくなる恐れもありました。

　そこで、秦野のホテルである程度書いてしまおうと考えました。パソコンは持参しなかったため、Wordファイルへの下書きはできません。ただiPadを持っていましたので、そのメモアプリを利用し、とにかく文章を作成することにしました。あれこれ考える前にとにかく着手！です。

　幸いすぐにネタは見つかりました。このドライブ旅行で立ち寄った、福井県の永平寺での出来事です。「ＡＩコンシェルジュ小梅ちゃん」を見つけた際に、このＡＩの技術が将来精神科医療に使われてしまった場合、我々開業医はえらい目にあうぞ、と危惧したエピソードを思い出しました。

更に「令和の始まり」「森田療法」もキーワードとして思い浮かびました。幸いこのホテルの部屋は快適であり、とても集中できる環境でした。また、窓からは富士山を眺めることができ、癒されました。

このような好条件も重なり、あっという間に文章は完成してしまいました。あとはお昼前までホテルでのんびり過ごし、秦野を出発。東北道の大渋滞はすでに解消されており、スムーズに那須塩原の自宅に到着できました。すぐさまブログ更新作業の続きです。iPadの文章データを私のメールアドレス宛に転送し、メール上のデータをブログ編集サイトにコピー＆ペーストし、読みやすいよう修正し、画像を貼り付けて、そして何とかその日のうちに公開することができました。

　秦野のホテルで頭でどうしようどうしようと考えているだけで経過してしまった場合、おそらくその日のうちにブログ更新はできなかったかもしれません。とにかく、「頭でずっと考えるよりはまず着手する」大切さを体得したのでした。