394. 来年廃線の留萌本線に乗る
北海道に、留萌本線(るもいほんせん)というJRの線区があります。深川から石狩沼田に至る路線で、路線距離は14.4km。「本線」を名乗るJR線では最も短い路線です。
もともと留萌本線は、留萌を経て増毛まで線路がのびていました(260話)。しかしながら、2回の廃止を経て、現在は石狩沼田が終点となっています。ただ、この残された区間も、2026年4月1日をもって廃止となることが決まりました(最終運行日3月31日)。
さて、先日の札幌への学会出張(393話)で、幸いなことに半日くらい空白の時間ができたことから、その時間を利用し、留萌本線に乗車することにいたしました。
札幌駅から特急列車に乗車して約1時間で深川駅に到着。留萌本線の列車が発着するホームで待機していたところ、1両のディーゼルカーが入線してきました。
今回、予め那須塩原駅の券売機で購入した、深川―石狩沼田の往復乗車券を用意。
余談ですが、往復乗車券自体も来年3月で廃止になります。
発車直前の車内には、10人くらいの乗客がいました。そのほとんどが惜別乗車する鉄道ファンと思われました。接続する特急列車の到着が遅れた影響で、深川駅を約5分遅れで出発。
深川駅の次は、北一已(きたいちやん)駅。2人くらいの乗客がここで下車しました。
北一已→秩父別(ちっぷべつ)を動画撮影。
(YouTubeにアップしたらなぜか画像が粗くなってしまいました。雰囲気だけでも味わっていただければ幸いです)
秩父別を発車し、次の北秩父別は通過し・・・
終点・石狩沼田駅に到着。深川駅からわずか15分の列車旅でした。
栃宮るりはさん(297話)とご一緒に
石狩沼田駅の駅舎。ラストランまであと180日の表示も。
駅舎内には留萌本線グッズの販売がされており、ファンで混雑していました。買おうと思ったのですが、かえりの列車の発車時刻が迫っていたので断念しました。すぐさま折り返しの列車に乗りました。
途中の秩父別駅で下車。
秩父別の駅舎内。来年4月1日からはきっとここには入れなくなるのだろうな・・・
秩父別の駅舎。
その後、秩父別町内を散策し、道の駅にある温泉でリフレッシュ。町役場の近くにあるおしゃれなレストランで昼食をとり、路線バスで深川駅まで移動しました。
鉄道ファンの私にとって、留萌本線の廃止はとても寂しい限りです。しかし、利用者の減少やJR北海道の財政難などを考えるとやむを得ないと感じざるを得ません。今後いくつかのローカル線が廃止されるのではと噂されています。何とか時間を見つけてローカル線に乗って応援していきたいと思っております(とはいえ開業医はなかなかまとまった休みが取れず、現地まで乗りに行く余裕がないのが現状ですが)。
