381. ウォーク練習会でのヤマビル被害
この前の日曜日、塩谷町にて「しおや湧水の里ウォーク」の練習会に参加しました。今回歩いたのは、約28km。来月参加予定の「しおや湧水の里ウォーク大会」(333話など)のコースをショートカットしたもので、ウォーク大会前半のヤマ場である「西荒川林道」もこの練習会のコースに含まれていました。「西荒川林道」では舗装されていない緩やかな上り坂を歩きました。ウォークというよりは、登山に近い印象です。林道をクリアした後は、ずっと舗装された道を歩きました。途中でお弁当をいただき、スタートから約6時間で28kmのコースを完歩することができました。
「西荒川林道」を歩行中に撮影。
今回の練習会では、意外な強敵に遭遇しました。「ヤマビル」です。ヤマビルは、陸生ヒルの一種で、1~5cmくらいの大きさ。日陰の湿った環境を好み、山林内の暗くて落葉が堆積しているところに生息します。近くを通る人間に付着して吸血する1)という厄介な存在です。今回の練習会では、ヤマビル対策として、厚手のタイツや靴下の着用をしたうえ、ヤマビルの忌避剤(商品名「ヒル下がりのジョニー」)を使用しました。しかしながら、それでもヤマビルの被害に遭ってしまったのです。先述の「西荒川林道」を歩いている途中で、足にちくっとした感覚を覚えました。とげが刺さったのかな?と思いながらも歩き進めました。林道を抜けた直後の「エイド」(軽食や飲み物が供される地点)で、先ほど痛みを感じた足を確認したところ・・・なんと出血しており、靴下は赤く染まっていたのです。犯人はヤマビルだと気づきました。さらに、大腿部にも出血があり、タイツにも血がにじんでいました。困ったことに、ヤマビルにかまれた部位はなかなか止血せず、ウォークが終わった後もしばらく出血が続きました。最終的に、左右の大腿部にそれぞれ2か所、左足のくるぶし付近で1か所、ヤマビルにかまれました。数日経過し、この記事を書いている現在もかまれた跡が残っており、その部位がかゆくて仕方ない状態です。なお、この練習会ではヤマビルが非常に多く発生したようで、ほかの参加者さんも被害に遭ったとの話を聞いております。
来月の「しおや湧水の里ウォーク」ではヤマビル被害に遭いたくないと思い、改めてインターネットでヤマビル対策について調べました。それ1)によると、
(1)ヤマビルの侵入を防ぐため、極力肌の露出を少なくする。
今回の練習会では、厚手の靴下、タイツを着用しました。それでもヤマビルに噛まれました。ヤマビルは、靴下やタイツを簡単に貫通するようです。
(2)忌避剤を使用する。
今回は確かに忌避剤「ヒル下がりのジョニー」を使用しました。しかし、スプレーした箇所が下腿や靴のみに限定してしまい、大腿部や靴の中まではスプレーしませんでした。それが敗因と思っています。来月のウォーク大会では、大腿部や靴下まできちんと噴霧したいと思っています。
(3)行動の注意点。休憩時などに腰を下ろすときは、周囲にヤマビルがいないかよく確認する。ザックなどの持ち物を地面に直接置かないようにする。
昼食時、イスやテーブルはほかの参加者さんが利用していたため、やむなく古いベンチに腰掛けて食事をとりました。この時間はとにかく空腹で早く食事をとりたいと思っていたため、ヤマビルの存在をよく確認しませんでした。また、ザックは地面に置いてしまいました。今度は気を付けなければと感じました。
これらを参考にして、来月の「しおや湧水の里ウォーク」ではヤマビルに噛まれないよう、対策を万全にしたいと思っています。
【引用サイト】
1)「ヤマビル対策マニュアル」 栃木県環境森林部森林整備
https://www.pref.tochigi.lg.jp/d08/yamabiru/documents/20250604175520.pdf